立川市長選挙 酒井大史氏が初当選/記者解説
都政 - 2023年9月4日 20時05分
任期満了に伴う立川市長選がきのう(3日)投開票され、元都議会議員の酒井大史さんが自民推薦の清水孝治さんら4人を破って初当選しました。
きのう(3日)投開票となった立川市長選挙は、都議会立憲民主党で団長を務めた無所属・新人の酒井大史さんが初当選を果たしました。選挙戦で酒井さんは政党からの推薦を受けず幅広い層に支援を呼びかけていました。
酒井氏:「一人一人の市民の皆さんの力を結集して頂いた、そして市議会の中でも私の政策に賛同していただいて応援を自主的にしていただいた。」
今回の得票数は酒井さんが2万1731票、清水さんが2万150票、伊藤さんが1万1463票で酒井さんと清水さんは1581票差となりました。今回の選挙は自民と公明の関係が悪化して以降、都内で初めての首長選挙で、公明党は「自主投票」を決めていました。清水さんは過去の都議選で公明党の推薦を受けていましたが、今回は得られず、現職からの後継指名をアピールしましたが、及びませんでした。
清水氏:「最初から自公で協力し合いながら、時間をかけて選挙運動ができればそれにこしたことはなかった。これは事実だと思います。」
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立川市長選挙では自民と公明の関係がどのような影響があったのか…公明党の票がどう動いたのか、くわしく見ていきます、取材した白井さんです。
一昨年の都議選の結果と今回の市長選の結果をみていくとその動向がうかがえます。
こちらは一昨年の都議会議員選挙の結果なんですが、清水さんは公明党から推薦を受けていましたが、
酒井さんにわずか163票差で及びませんでした。そして、今回の市長選挙公明党は政党推薦を行わず、「自主投票」の扱いですが、1581票差で酒井さんが当選という結果です。
立川市内にある「公明党の票」は1万票ほどとされています。
推薦があった都議選と比べ、流れが大きく変わったとは言えない状況です。そして、清水さん酒井さんの両陣営の話を聞く限りでは「公明党の票」の多くは清水さんに流れたとみられます。清水さんは今回の得票の結果について「公明党の支援者には主張を理解していただいた」と話しています。
ただ、一方で選挙は票数だけではない部分があり、落選したときのコメントであったように「最初から自公で協力して選挙運動できれば・・・」というのが、一番の本音のように感じました。
一概に「政党推薦」しないことで、自民候補に推薦しないという訳ではないんですね。
国政選挙と地方の首長選挙と違いはあると思いますが、鈴木さん公明党の票の動きをどう分析されますか?
鈴木哲夫さん⇒自公政権への批判の現れかと思います。岩手の例でもそうです。自民党も解散戦略を含めて危機感を持たなければと思います。
そして、今回の市長選で都議の酒井さん・清水さんの2人が辞職したことで、2人の欠員による都議補選が来月に行われます。
こちらの選挙の動向も細かく取材していきます。