都が小笠原村航空路開設に向け協議会 議論長期化に向け懸念の声
都政 - 2023年7月19日 15時05分
東京都は先ほど(19日午前)小笠原村の航空路開設にむけた協議会を開きました。
出席した村議会議長からは、議論が長期化していることに対して懸念が示されました。
小笠原航空路協議会は、小笠原村と都心を結ぶ航空路を検討しようと2008年に設置されました。
現在、小笠原村へは、週に一度の定期船のみの運航で、医療面の不安などから航空路を要望する声を受けて航空路の設置に向けた協議を続けてきました。
きょう(19日)の会議では昨年度、東京都が実施した飛行場の配置などに必要となる気象調査の結果などが報告されました。
一方、出席した村議会の議長からは航空路実現に向けて議論が長期化していることに懸念の声が上がりました。
(小笠原村議会 池田議長)「協議会等で熱心に議論しているけれど、島内では航空路、飛行場の話はどちらかというと沈静化しているという思いがします。少しずつ空港できるよというような熱をもう一回取り返したいと思っている」
これを受け都の野間総務局長は「世界自然遺産としての価値を失わないよう配慮しながら実現に向け精力的に取り組む」と強調しました。
東京都は今年度中に使用を検討している2つの航空機に対して、安全性を証明するための型式証明を取るよう促すほか、飛行場の配置や構造について検討を進める方針です。