TOKYO MX > ニュース > 混雑率全国1位「日暮里・舎人ライナー」バス並走で緩和へ 東京都が実証実験を検討

TOKYO MX ニュース

東京で暮らし
働く人のためのニュース番組

混雑率全国1位「日暮里・舎人ライナー」バス並走で緩和へ 東京都が実証実験を検討

都政 - 2025年8月14日 19時00分
混雑率全国1位の「日暮里・舎人ライナー」の混雑緩和に向け、東京都がバスを並走させる実証実験を検討していることが分かりました。

日暮里・舎人ライナーは東京・荒川区日暮里と足立区の舎人地区の9.7キロを結ぶ東京都が運営する交通機関で、「地域の足」として1日平均およそ9万人が利用しています。しかし通勤ラッシュ時の混雑が長期にわたる課題となっています。国土交通省によりますと、赤土小学校前-西日暮里駅間は午前7時半から1時間の混雑率が177%で、全国で最も高くなっています。

近隣住民からは「乗せてくれないというぐらい混んでいる状況。赤土小学校前で降りようとすると、混んでいて降りられず、西日暮里まで行って折り返して帰ってきたことがある」(70代男性)、「朝と夕方の時間帯を外して、空いている時間を利用している。(混雑時は)『乗ったらいけない』『病院に行く時はバスを利用しなさい』と娘から言われている。」(80代女性)、「子どもの病院の帰りに乗るが、結構ぎゅうぎゅうで、ベビーカーも一緒に乗せるが『すみません』と乗せてもらう感じ。もう少し車両や座席数が増えてくれたら」(30代女性)などといった声も聞かれました。

切実な声が上がる中、東京都は足立区から混雑緩和の要望を受け、今回、走行ルートにバスを並行して走らせ、利用客を分散させる実証実験を検討していることが分かりました。関係者によりますと、江北駅から日暮里駅までの区間で平日午前7時から8時にかけてバスを3便走行させるといった案が浮上しているということです。

実証実験は今年度中に行われる見通しで、東京都の担当者は「今後、足立区と協議して、費用負担や詳細なルートを決めていきたい」と話しています。

都政