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デフリンピック開幕まで100日で記念行事&競技体験 デフアスリートの決意は…

スポーツ - 2025年8月7日 19時00分
東京デフリンピックの開催まで「あと100日」となった8月7日、東京・世田谷区の二子玉川駅近くでは大会に向けた記念イベントが開かれました。

イベントで東京都の小池知事は「デフリンピック100周年に当たるのが今回の大会。記念すべき大会です。あと100日、そしてこれからの100年につなげていく。皆さんと共に頑張って進めてまいりましょう」と呼びかけました。

駅前の広場にはデフリンピックに関連したさまざまなブースも並びました。デフアスリートに向けた応援メッセージを書くことができるブースや、音ではなく“ランプ”でスタートするデフ陸上の体験コーナーも設置され、来場者たちは「デフ競技」の魅力を体験していました。

開催が100日後に迫る中、デフアスリートたちはどんな思いで開催を待っているのでしょうか。陸上の短距離やリレーの競技などに出場する山田真樹選手(28)に今の気持ちを聞いてみると「もう残り100日しかないのかという感じ。でも東京大会の開催が決まってから、準備は積み重ねてきた。なので、残り100日というところでは、悔いのないように過ごしてきたつもり」と語りました。

山田選手は初出場した2017年のトルコでの大会で2つの金メダルを獲得しましたが、次のブラジルでは新型コロナウイルスの影響もありメダル獲得はできませんでした。今回はリベンジを誓い、金メダル獲得を目指しています。

そんな山田選手には金メダルを獲得したい“もう一つの理由”があります。山田選手は「実は7月1日に子どもが生まれたんです」と笑顔を見せました。そして「今回の大会はパパアスリートとして挑むことになる。だからこそ金メダルは大切な価値あるものになる。20歳で取ったメダルと、今回娘や家族がいるメダルは“同じ重さ”かもしれないが、中身の重みが違うと思う。絶対に(金メダルを)取りたい」と決意を新たにしていました。

山田選手は金メダルを獲得することで、耳が聞こえる人と聞こえない人がさらにつながる社会にしたいと意気込んでいます。山田選手は「ただ出場して終わりではなく、メダルを取って、一緒に社会をつくっていく。東京五輪・パラリンピックでできなかったことを、もう一度デフリンピックで社会に影響を与えられたらいいなと思う。微力ながら変えられるように頑張っていきたい」と力強く語りました。

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