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2025東京大会 都内の中高生が投票「デフリンピック」大会エンブレム決定

スポーツ - 2023年9月4日 20時20分
2025年に東京で開催される聴覚障害がい者の為の国際的なスポーツ大会「デフリンピック」。その大会エンブレムの最終選考がきのう(3日)行われ、都内の学生の投票によって大会エンブレムが決定しました。
「(学生の)皆さんにこの場で決めていただきたいと思います。」
2年後に迫る「デフリンピック」…聴覚に障がいのあるアスリートのための国際的なスポーツ大会が東京で初開催となります。
きのう(3日)行われたイベントでは最終候補に選ばれた3案の中から、都内の中高生65人による投票が行われました。
「一筆(書き)でいっていろんな意味が込められてて…ていうふうに考えるとデフっぽさってのは〈イ〉かな」「日本の国旗に赤が入ってて〈ウ〉が一番日本らしいと思いました。」
国際大会のエンブレムということもあり、会場では学生たちがディスカッションや投票に真剣に向き合う姿が見られました。結果は…
「3・2・1」決定したエンブレムは人々のつながりを意味する「輪」がテーマで手話に使う「手」と日本の象徴である「桜」をモチーフにしています。デザインしたのは筑波技術大学4年生の多田伊吹さんです。
「デフリンピックの特徴をどういうふうに表せるのかと考えた時に「手」の形を思いつきました。皆さんに選んで頂けたというのがすごくうれしい気持ちでいっぱいです」
今回選ばれたエンブレムは大会のホームページやポスターなどで今後使用される予定です。 
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今回エンブレムがどのように決められたのか、詳しく見ていきます。
今回決定したこちらのデザインを含め、最終候補となった3つのエンブレム案はすべて、国内唯一の視覚や聴覚に障のある人に向けた国立大学である筑波技術大学の学生が考えたものです。どれも素敵なデザインなんですが、投票の結果、こちらの多田伊吹さんがデザインしたものが選ばれました。
多田さんがデザインにどんな思いを込めているのかといいますと、テーマが人と人をつなぐ輪ということで、指のこの辺りも輪になっていますよね。そして全体のデザインはてのひらを表していまして、コミュニケーションに使う手話だったり、デフスポーツの魅力に触れるという意味が込められています。親指部分が桜の花になっている理由は障がいのある子どもたちが今回の大会をきっかけにして未来に花をさかせてほしいということです。
一筆書きになっているのが未来に続いている感じがして素敵ですね。子どもでも真似して書きやすそうですよね。そしてVTRでもありましたが、今回のエンブレムの選考は、このようにデフ陸上日本代表の中野洸介選手や、都内の健常の中高生やろう学校に通う生徒が一緒に話あって決められました。それぞれがデザインからどんなことを感じるかを手話通訳さんが入りながらですが、お互いに伝えあうことで、参加した子どもたちは、話し合いを経て 大会の存在を初めて知ったや是非会場で応援したいということでした。

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