選抜高校野球が開幕 開幕試合に二松学舎大付が登場、43年ぶりの春の勝利
スポーツ - 2025年3月18日 19時00分
3月18日、甲子園球場で選抜高校野球大会が開幕しました。開幕試合には東京代表の二松学舎大付が登場し、大分の柳ケ浦と対戦しました。
甲子園を舞台に開幕した春の高校野球の開会式では、東京から選ばれた千代田区の二松学舎や国分寺市の早実など、全国から集結した32校の選手が堂々と行進しました。
大分の柳ケ浦との開幕試合に臨んだ二松学舎の先発ピッチャー・3年生の河内紬は、4回まで全て三者凡退の好投を見せました。試合が動いたのは4回ウラの二松学舎の攻撃です。ノーアウト二塁・三塁の場面で、バッターボックスに立った7番の土屋慶太が犠牲フライで二松学舎が先制します。しかし5回表、ファーストへの送球がそれている間にランナーが返り、柳ケ浦に同点に追い付かれます。その後、二松学舎は1番・入山唯斗のレフト頭上を大きく越えるタイムリーツーベースなど6回ウラ・7回ウラに1点ずつ追加し、再びリードを奪います。
9回表、マウンドに立ったエースの及川翔伍はフォアボールで先頭打者を歩かせた後、サードゴロとピッチャーゴロでツーアウト・ランナー三塁にします。後がない柳ケ浦は、8番のバッター・田原光太郎が渾身(こんしん)のタイムリーヒットで1点差に迫ります。エース・及川は追い込まれたものの最後は空振り三振でしっかり押さえ、二松学舎は春の選抜大会で43年ぶりの勝利を手にして2回戦進出を決めました。
試合をベンチで見守った二松学舎の日笠雅凰主将は「試合に出たい気持ちはあったが、自分が出なくてもチームが勝つならいい。次は序盤から自分たちらしい“つなぐ打線”をもっと見せて、打線に活気のある姿を見せたい」と語りました。
<二松学舎 次戦は23日>
東京勢では、3月22日に早実が高松商(香川)との初戦を迎えます。また初戦を突破した二松学舎は翌23日、花巻東(岩手)との2回戦に挑みます。