デフサッカー 子どもたちが国際交流
スポーツ - 2023年8月15日 20時15分
聴覚に障害がある子どもたちのデフサッカーチームが、日本を訪れたタイの子どもたちと練習試合や観光を通して国際交流を行いました。
「どうぞ ありがとうございます。」練習前、一緒にアイスをかじる子どもたち…。
聴覚に障害がある子どもが参加する品川区のデフサッカーチームサインフットボールしながわと、タイからやってきたチームのメンバーです。
(タイ語で)レインボーブリッジこの国際交流会はサッカーを通した親睦だけでなく、観光など互いの文化にも触れてほしいと両チームの間で、日本とタイで交互に行われてきました。コロナ禍で中断を余儀なくされ、今回は4年ぶりの開催です。サインフットボールしながわの代表を務めるのは、デフサッカー男子日本代表の監督を務める植松隼人監督です。どんな子どもにも成長できるきっかけを大人がつくる必要があると話します。
植松監督:「僕は聞こえなくても聞こえても関係なく上手い下手関係なく小学生のうちから海外経験を積み上げていくことでこれからもしかしたらデフリンピックを目指す選手も出て来るかもしれないですしそれを僕たちが土台をつくっていくことはすごく大事な時間」
この日の合同練習には地元で活動する健常者の子どもたちのチームも参加し、国籍や性別、障害の有無も区別しないチーム編成でミニゲームが行われました。
「日本とタイでは手話は異なるんですがただ子どもたちはその異なる手話を使いながらアイコンタクトだったりジェスチャーをしてコミュニケーションを図っています。」
植松監督:「3つの言語が集まったこのコミュニケーションの違いの中でどうやってコミュニケーションをとったらサッカーも一緒にできるのかなとか聞こえる子たちも混ざって一緒に楽しもうというのが今回の目的になります。」
日が傾くまで約2時間、一緒にボールを追いかけた子どもたち…タイ語も手話も初めてだったという地元チームの子どもたちにとっても貴重な体験となったようです。
「耳が聞こえなくても手とかを見れば見れるわけだしコミュニケーションができるんだなと思いました。」「手話とかも教えてもらったらできたし結構コミュニケーションはとれたかなと思います。」
練習の最後にはタイのチームを引率する元プロサッカー選手の相原豊さんが、コミュニケーションの大切さを伝えました。
相原さん:「僕今ねタイでプロのフットサルクラブをつくって運営してるの結構お金もかかるしさ大変なんだけど僕がこんな所で言うのは恥ずかしいんだけどあんまり頭が良くない頭が良くないけどそういうのができているなんでかって人とコミュニケーション取れるからみんなが助けてくれるのだからコミュニケーションが取れるのってすごい大事なの」
生まれつき左の手首から先がない障害がありながら、タイやウガンダのプロサッカーリーグで活躍した相原さん。子どもたちには障害に引け目を感じることなく様々なことにチャレンジしてほしいとエールを送ります。
相原さん:「彼らがもっと実力をつけてもっと世間でちゃんと戦える人間になったら初めて耳が聞こえないっていうのがこいつすごいなとか言ってもらえると思う。だから彼らって本当は世の中に対して与えられるエネルギーってもっとすごいと思うんですよそのきっかけを僕らが作れればいいかなって思ってます。」