海外客向けの「二重価格」外国人はどう見る?
その他 - 2025年9月19日 17時00分
日本のニュースや課題を海外の人たちはどのように見るのか、中国出身の報道部・曹蒙記者が世界から多くの外国人が訪れる東京で聞きました。今回取材したテーマは訪日外国人に日本人より高い料金を払ってもらう「二重価格」です。この二重価格を巡っては今年7月に沖縄初の本格的なテーマパークとして開業した「ジャングリア沖縄」が訪日客のチケットに二重価格を国内の主要テーマパークで初めて採用しました。世界を見てみますと、インドのタージマハルや、カンボジアのアンコールワット、ペルーのマチュピチュなどで導入されていまして、数倍から数十倍の価格差が付いているケースもあります。この「二重価格」について外国人はどう思うのか…そして自国の状況についても聞きました。
曹:「多くの外国人が来るここ渋谷で、今回は二重価格について外国人はどう思うのかを聞いてみます」
Q:外国人に対する二重価格についてどう思いますか
ドイツから:「公平ではないと思います、日本がそれを導入したら将来的に観光客が減る可能性があると思います」
Q:一部の日本人は外国人対応のために日本語を英語や他の言語に翻訳するなどでコストがかかるので、外国人からは多めに料金を取りたいと言っていますが、これについてどう思いますか
ドイツから:「英語に翻訳するのは普通のことだと思う。だって、あなたたちが私たちの国に来たらそこにもたくさん英語があるでしょう、だから世界中どこでも同じであるべきだと思います」
スペインから:「それはむしろ外国人に対する差別に近いと感じます。日本人が他の国(スペイン)に行ったときには、その国の人と同じように扱われます」
スペインから:「とても混雑した国で観光客を増やし過ぎないようにするという考え方は分かりますが、観光客も経済を支えているのに高い料金を課すのは公平ではないと思います」
続いて自国の状況について聞きました。
Q:あなたの国ではそのような制度ありますか
ドイツから:「そういう制度はありません、誰もが同じ料金を払う、みんな同じ値段は公平なので。私たちがどこかに行くときも同じ料金を払いたいので、誰かが私たちの国に来た時も、私たちと同じ料金であるべきだと思います」
ベルギーから:「公的な企業が観光客だからといって高い料金を取るのは違法です」
一方で、博物館などの施設で観光客に対して高い料金を設定しているという国も…
インドネシアから:「私の国では入場料に関して二重価格があると思います。例えば博物館に行く場合、地元の人は一定の料金を払い、観光客はそれより高い料金を払います」
年間1000万人近くの観光客が訪れるハワイでは、観光客の増加で高騰した物価の影響を地元住民が受け過ぎないようある仕組みが導入されているといいます。
アメリカから:「ハワイではハワイに住んでいる人に対しての地元割引があり、観光客が払う高い料金の多くをハワイの住民は免除されています」
Q:ハワイに住んでいないアメリカ人も対象になりますか
アメリカから:「そうです、例えば私がハワイを訪れる場合は高い料金を払うことになります」
(2025年9月12日放送「おはリナ!」より)