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参院政倫審 “裏金復活” 世耕議員「分からない」/Senator Seko: 「I don't know.」

その他 - 2024年3月14日 20時05分
自民党の政治資金パーティーの裏金事件を受け、きょう(14日)は参議院で政治倫理審査会が開かれました。安倍派の世耕前参議院幹事長は資金のキックバックを復活させた経緯について「分からない」と否定しました。
きょう(14日)の参議院の政倫審には、安倍派の参議院側の会長だった世耕弘成前参議院幹事長のほか西田昌司元政務調査会長代理、橋本聖子元オリンピック担当大臣が質疑に応じました。
世耕議員:「誰が決めたか先ほども申し上げましたけれども分からない わたくしはなんの相談も受けておりません」
世耕議員は裏金について関与をきっぱりと否定し、一昨年(2022年)安倍派が資金のキックバックを復活させた経緯についても「分からない」と答弁しました。
蓮舫議員:「(一昨年)8月の幹部会、現金還付廃止で困っている人たちが沢山いるから現金還付継続になったと言っている。西村さんは結論が出なかったと言っている。そして下村さんは一定の方向をきめたことがないと発言。これ食い違ってるんですよね。どちらですか」
世耕議員:「私はその話し合いの場では、私は安倍さんがノルマ通りの販売だと、現金による還付はやめるということをおっしゃっていたので、私はそれを守るべきだと」「いずれにしても、このとき何か確定的なことは決まっていません」
蓮舫議員:「(2022年)8月5日の意見交換の場で方向が決定づけられなければ誰が方向決めたんですか」
世耕議員:「何でこれが突然今までどおりの安倍さんがやめようと言っていた現金による給付になったのかこれは私も残念ながらわからないわけであります」
蓮舫議員:「記憶にもない記録にもない あなたの知らないところで誰が決められるんですか」
世耕議員:「本当に私自身はっきり言って知りたいという思いであります」
また続いて出席した西田議員は一連の世耕議員の答弁に対し、「説明を果たしていない」と苦言を呈する一幕もありました。
里見議員:「(世耕議員は)幹部の説明責任、道義的責任、そして政治的責任、これがしっかりと果たされていると感じたか?」
西田議員:「とてもそうは思えません」「要するに知らなかったという話になっている。そこがみんな納得できないことじゃないか。我々も教えて欲しい」
一方、自民党と立憲民主党はきょう(14日)安倍派の会長代理を務めた下村博文元文部科学大臣が開催を申し出た衆議院政倫審を今月18日に実施する方針で合意しました。
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衆議院に続き、参議院でも政倫審が開かれましたが、疑惑の解明には程遠いものとなりました。
安倍派の参議院側のトップ、世耕前参院幹事長の政倫審での発言をまとめました。
まず、裏金作りについては、「関与していない、報告、相談も受けていない」
また、政治資金収支報告書への不記載についても「一切、知らなかった」
そして参議院の改選対象の議員に、販売ノルマと超過分の全額をキックバックしていた安倍派の独自ルールについても、「いつからかも、誰が決めたかも分からない」と、ないないづくしの答弁となりました。
さらに、安倍派が裏金を復活させた経緯についてです。
これまでに、一昨年(2022年)8月に行われた幹部会合に出席した塩谷議員と西村議員は1日の衆議院の政倫審で、「継続でしょうがないぐらいの話し合いで継続になった」「結論は出なかった」と述べるにとどまり、誰がいつどうやって決めたのか、分からない状況が続いています。
ではこの会合に出席していた世耕議員はきょう(14日)、どう説明したかというと、「確定的なことは決まらなかった。 誰が決めたのか私も知りたい」と話しました。世耕議員、答弁ははきはきとしていたんですが、その内容からは裏金の真相は、まったくはっきりとしませんでした。
安倍派幹部の説明責任については、きょう(14日)の政倫審に出席した西田議員からも、「説明責任が全く果たされていない。誰一人まともに答えている人がいない」と、身内からも苦言が呈される状況になっています。
虚偽の発言をしても罰せられない政倫審の限界というものを感じてしまいますね。
こうした状況の中で、この幹部会合に出席していた、東京11区選出の下村議員が出席を申し出ていた、衆議院の政倫審が、来週月曜日の18日に、開催することできょう(14日)与野党が合意しました。全面公開での開催で、下村議員は、「うそ偽りなく、丁寧に説明したい」とコメントしています。

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