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東海道新幹線 一時全線で運転見合わせ 東京駅は大混雑/その理由を解説

その他 - 2023年8月16日 20時00分
台風7号はお盆休み最終日にも交通の大動脈を再び寸断しました。東海道新幹線は、大雨の影響で、約6時間に渡り全線で運転を見合わせ、東京駅は足止めされた人たちで溢れました。
「東海道新幹線の一部区間、運転見合わせの影響で、駅の改札前には、多くの人で溢れかえっています」
お盆休み最終日となったきょう(16日)、東海道新幹線は始発から通常運行に戻りましたが…大雨の影響で午前8時半にきょう(16日)も運転を見合わせました。
「本当に台風まじで憎いです」「大阪にいつ何時に到着できるか全く目処が立っていないので、不安でいっぱいです。」「フランスから来ました。広島に行きます」「私たちはただ待つだけキャンセルになっていないので私たちは今日中に行けることを祈ります。」
今朝オーストラリアから帰国し、静岡に帰るというこちらの女性は…。「急きょ高速バス探してここまで来ました。」「とにかくちょっときょう帰りたいので、あしたから仕事なので帰りたいです」
台風7号に向かって、湿った空気が流れ込んだ影響で、静岡県では断続的に激しい雨が降り、運転再開までは、約6時間かかりました…。
「東海道新幹線が全線が約6時間ぶりに運転再開しました。改札の前では多くの人が続々とホームに向かっています」
「やっと待ちが解放されるので帰れそうな感じはあるのでよかったです」「娘がいるのでできるだけ座りたいと思ってるのでグリーン車を取りました。1時間以上は並びましたね」 
ようやく東京へ帰ってきた人は…「9時間くらいです。途中で降りるに降りられないお尻がだいぶ痛かった」」「大阪に行こうとしたが途中で止まったので帰ってきちゃいました」「テレビで見るような感じだったのでまさか自分がという感じですね」「行きたかったけど仕方ない」
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それでは現在(16日午後8時過ぎ)の東京駅の様子を見てみましょう。こちらはJR東京駅・新幹線乗り場の現在の様子です。東海道新幹線の運転は再開されましたが、大幅なダイヤの乱れは続き運行に遅れが出ています。JR東海によりますと東海道新幹線では午後7時50分の時点で最大で8時間半の遅れが出ているとみられます。きょう(16日午後8時以降)この後の運行についても、雨の状況によっては取りやめる恐れもあるということで、予定を変更するよう呼びかけています。
お盆休みのUターンに大きな影響を与えたきょう(16日)の新幹線の運転見合わせは、台風7号が影響したようです。気象予報士の敷波さん、解説をお願いします。
台風7号はきのう夜(15日夜)、日本海に抜けて離れたところを進んでいるんですが、台風に向かって流れ込む湿った空気の影響で大気の状態が不安定になっていました。
都内も時折、雨が降りましたが、静岡では局地的に雨雲が発達しました。東海道新幹線が運転見合わせとなったころ…
午前8時半には静岡県内で1時間に60ミリ…滝のような雨が降ったところがありました。このように…新幹線の通り道に重なっています。この雨の量が今回、新幹線が運転を見合わせたポイントになります。
JR東海が公表している雨による運転見合わせの基準が4つありまして、今回はこの1時間当たり雨量の60ミリを超えたことで運転見合わせとなりました。
こうした雨による運転見合わせの基準が設定されているのは東海道新幹線の特徴で、その理由は…59年前の開業日に関係があるんです。当時の東京オリンピックに間に合わせようと工事が進められたため、コンクリートの高架ではなく、こうした切り土や盛り土の上に線路が敷かれている割合が50%を超えていたんです。その後、補強工事が行われていますが、大雨で線路に土砂が流れ込んだり、流れ出るリスクが他の新幹線より高いんです。
敷波さん、この後も台風の影響はまだあるんでしょうかか?
あす(17日)も、日本海の台風に向かって南から湿った空気が流れ込むので急にざっと雨が強まったり、雷雨になったりすることがありそうです。その後は、高気圧が勢力を強めて猛烈な暑さが戻ってきそうです。

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