終戦から78年平和を祈る戦没者追悼式典
その他 - 2023年8月15日 20時05分
終戦から78年となったきょう(15日)、政府や東京都が主催する戦没者追悼式が相次いで行われました。遺族らは戦没者を悼み、戦争の惨禍が繰り返されないよう、平和を祈りました。
政府が主催した全国戦没者追悼式では正午の時報に合わせて参列者が黙とうを捧げました。そして天皇陛下が、平和を願うお言葉を述べられました。
天皇陛下:「全国民とともに世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」
厚生労働省によりますと、式典は新型コロナの感染防止のため、今年も規模を縮小して開かれ、今回は、台風による交通機関などへの影響で10の府県からの遺族が参列を見送りました。
また、文京区では東京都による追悼式が開かれ、都内の遺族代表として戦争で父親を亡くした藤井政孝さん81歳が涙ながらに、思いを語りました。
藤井さん:「過酷な戦場で父はおそらく飢えに苦しみながら亡くなったものだと思います。なんの遺品も帰って来ませんでした」
父親の無念の思いを打ち明けた藤井さん…願うのは、戦争のない世の中です。
藤井さん:「戦争は二度と起こしてはなりません、恒久平和が我々の願いであります」