都心で今年初めての猛暑日となりました。きょうの都内は各地で危険な暑さとなり　熱中症警戒アラートも発表されました。熱中症疑いの搬送が相次ぎ・・・警戒感が高まっています。
「私は今有楽町の広場にいるんですが手元の温度計は35℃を超えています　非常に蒸し暑く全身から汗が噴き出るのが分かります。暑いです。」
強烈な日差しと…60%を超える高い湿度…きょう（10日）の都内は各地で危険な暑さに…都心は最高気温36.5℃を観測、今年初の猛暑日となりましたさらに練馬では37.8℃を記録、どちらも今年の最高を更新しました一方、最高気温を更新したのは多摩地域でも…
「ただいま、午後2時ごろです。こちら日陰ではあるが蒸し暑く、手元の気温計は37℃を指しています。」
府中では最高気温が36.7℃と今年1番の暑さになりました。府中駅前ではうだるような暑さのなかでも子どもたちが元気に街を散歩していました。
　「きょうの天気はどうですか？」「あつい」「あつい」暑そうな姿が気になったのか、自分が持っていた保冷剤を記者の首に巻いてくれる子も…
「夏ににつけるんだよ、これは」「つめたくなるんだよ　これ。」
多摩地域ではほかにも、奥多摩町・青梅市・八王子市でも今年の最高気温を更新しています。きょう（10日）都内には今年初めて熱中症警戒アラートが発表されました。
「こちらは東京消防庁の災害救急情報センターです。さきほどから119番の通報が鳴り止んでいません」
東京消防庁の総合指令室では、けさ（10日朝）から熱中症などを中心に救急要請が相次ぎ職員が対応に追われていました。
「急病人　81歳の男性　熱中症のもよう」「急病人　高齢の方　熱中症のもよう　倒れているもの」
東京消防庁管内では、きょう（10日）午後3時点で男女53人が熱中症の疑いで搬送されています。さらに東京消防庁はきょう（10日）の危険な暑さに対し今月1日から導入した「救急車ひっ迫アラート」を初めて発表しました。これは救急車の出動率が80%を超えたときなどに救急車の適正な利用を目的に発表されるものできょう（10日）は午前8時半の時点で出動率は90%を超えていました。こうした状況に東京消防庁は通常の279台の救急車では対応しきれないため約30台の非常用救急車を出動させています。
東京消防庁総合指令室 藤野祐三　消防司令補：「都民のみなさんには今救急出動率が上がっていて救急車の到着に時間が要ることを発表し、救急車の適正利用を訴えたいというところで救急車逼迫アラートを出している」
本格化する都内の暑さ…訪問診療を行っているクリニックも警戒感を高めています。田代院長は、屋外よりも屋内での熱中症で重症化する事例が多いといいます。
田代院長：「外を出歩いている人で気分が悪くなったという人はいても意識がおかしくなる所まではいかない家の中にいる人の方が「まさか家で」という感じの人ですね」
先週往診したこちらの高齢の夫婦は、エアコンをつけずに寝ていた所、翌朝、妻がぐったりしていたといいます。
「クーラーは命綱だからね」今までの夏は扇風機だけで大丈夫だったと冷房を嫌う高齢者も多く、田代院長はそういう高齢者にはしつこいくらいに冷房の使用をお願いしているといいます。
田代院長：「近年の夏はそれだけで災害状態みたいなものだから適切な温度管理・湿度管理できるエアコンは生命維持装置と一緒なんだよと伝えるとそうなんだと着けてくれる人がいる」
田代院長によるとヘルパーさんが帰った後の夜間や雨上がりの湿度の高い時に熱中症になる高齢者が多く注意してほしいということです。
未だに判断が分かれるエアコンの使用…街の人は…
「3部屋あるんだけど1つだけつけてそれを（ほかの部屋に）流してる」「首とかに（風が）当たるとね、なんか調子悪くなるんで」
「クーラーは夏ずっとかけっぱなし」「もう7月になってからはずっとかけっぱなし9月いっぱいはね」
「寝る時は消します。その前にずっと部屋を冷やしておいて扇風機はつけないです。もう部屋の中は冷えているから、それで寝てしまうので」
この夏も必需品になりそうなエアコン…きょう（10日）都内の家電量販店を訪れると…
「先週末から気温も高くなっている事により非常に問い合わせが増えています。昨今から言われております。電気代の値上がりと共に省エネ性能に特化したエアコンの問い合わせが（特に）増えております。
店によりますと燃料費高騰による電気代値上げの影響もあり「省エネ性能の高いもの」が人気だということです。担当者はエアコンを使用し始める前に注意が必要だと話します。
「まずはエアコンの試運転をすることをお薦めしております。やはり使っていない期間が長いと急にエアコンを動かしたときに故障してしまうというリスクもございますので試運転をしてこの夏に備えるという使い方をお薦めしております。」
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今週の暑さについて気象予報士の敷波さんに解説してもらいます。よろしくお願いします。
今週は、厳しい暑さに警戒です。まず予想最高気温を見てみますと…都心では真夏日は当たり前で、35℃以上となる日も多くなりそうです。一方、八王子では、猛暑日がほとんどです。熱中症には十分な警戒が必要です。暑さで疲れも蓄積していきそう…そうですよね…さらに、昼間暑いだけではないんです。夜間も気温が下がりません。最低気温を見てみますと…都心は連日の熱帯夜予想。八王子も24℃から25℃と寝苦しい夜が続きそうです。
夜間もためらわず、エアコンなどを使う必要がありますね。快適な環境でしっかり睡眠をとることは翌日の熱中症予防にも繋がります。
そして今夜も暑いままで、都心のあすの最低気温は26℃予想。また2日連続の猛暑日で八王子では37℃と体温を超えるような暑さが予想されています。各地の気温も見ていきましょう。
きょう（10日）と同じぐらいで最高気温は36℃前後…最低気温は24℃から26℃の予想です。この暑さと高い湿度によって熱中症のリスクが高まります。
23区・多摩は危険で、あす（11日）も熱中症警戒アラートが発表されています。猛烈な暑さが続きます。熱中症予防への意識を一段階あげてお過ごしください。