衆院選で自民が“歴史的大勝”東京の全30選挙区で勝利独占 小池知事は「奇襲作戦が功を奏した」と分析
その他 - 2026年2月9日 21時00分
通常国会冒頭の解散に伴う衆議院選挙は2月8日に投開票が行われ、自民党が「歴史的大勝」を収めました。選挙から一夜明け、自民党総裁の高市首相と日本維新の会の吉村代表は9日夕方、党首会談を行いました。両者は連立政権の強化と継続を確認し、連立合意の実現を目指すことも申し合わせました。
“高市旋風”を追い風に、8日に投票が行われた衆院選で自民党は議席を118増やし、単独で衆院定数の3分の2を超える316議席を獲得しました。1つの政党が単独で3分の2以上の議席を獲得するのは戦後初めてのことです。これにより、参院で法案を否決されても衆院で再可決し成立させることが可能になります。
東京の小選挙区では30ある全てで自民党が勝利しました。自民が都内の選挙区を独占するのは、現行の小選挙区制が導入されて以来初めてとなります。一夜明け、党関係者からは「高市首相の人気の高さがこの結果につながった全てだ」という声も聞かれました。
当選を決めた東京15区の大空幸星さん(27,自民・前)は「高市政権で進めている強い経済、豊かな国をつくる。このことに対しての信任を頂いた。その先に私自身が取り組んできた福祉政策や医療、介護、子育て支援など社会保障政策についても手厚く行っていかなければならないと思っている」、東京23区の川松真一朗さん(45,自民・新)は「政治改革とともに国会の政治家改革もやらないといけない。必ず今の腐った政治を立て直して、全力で動いて、必ず町田を日本で一番の街にする」と語りました。
また“裏金問題”に関与した6人も全員当選を果たしました。
東京7区の丸川珠代さん(55,自民・新)は「ようやく港区・渋谷区の皆さんから国政に出してもいいぞという手形を頂いた。地元の思い、国会に行くと都心の声は少数派になる。私の声を何倍にもして港区・渋谷区の思い、それから女性の思いもしっかり言葉に乗せて、国会で大いに働いてまいりたい」、東京11区の下村博文さん(71,自民・元)は「私自身、初心原点最初から戻って、もう一度しっかり板橋のために仕事をする。同時に、国政の中で誰よりも今の日本の教育を高市首相と変えていきたいという思いを持って選挙戦を戦ってきた」と語りました。
自民とは対照的に歴史的惨敗となったのが中道改革連合です。
9日未明の会見で野田共同代表は「万死に値する大きな責任だと思っている」と述べ、大敗に野田・斉藤の両共同代表は「痛恨の極み」と語りました。また、当選者の「花付け」も一切行われず、開票センターの背景パネルは白いままで終了となりました。167あった議席は49となり、公明出身の候補は28議席を維持しましたが、立民出身候補は139から21に激減しました。
落選となった東京8区の吉田晴美さん(54,中道・前)は「全て私の力不足であり、これまで支えていただいた皆さまに対して、自分自身多くの反省があることを感じている」と反省の弁を述べました。また、東京27区に出馬した“ミスター年金”長妻昭さん(65,中道・前)は辛くも比例で復活しました。長妻さんは「日本の将来を本当に憂いながら選挙戦を戦ってきたが、私の力不足でなかなかそれが届かなかった」と語りました。
今回の結果を受け、野田・斉藤の両共同代表は9日、辞任する意向を示しました。
その他の政党では、自民と連立を組む日本維新の会は2議席増の36に、国民民主党は1議席を上積みし28議席に、参政党は改選前の2から15議席に増やし、衆院選に初めて臨んだチームみらいは11議席を獲得する躍進を見せました。共産党、れいわ新選組、減税日本・ゆうこく連合は議席を大きく減らし、日本保守党と社民党は議席を獲得できませんでした。
圧勝で幕を閉じ、まさに「高市劇場」となった今回の衆院選について、東京都の小池知事は9日午後、記者団から感想を聞かれると「今回、私は孫子の兵法だなと思って見ていた。孫子の兵法はいくつかあるが、奇襲作戦ですね。日本の桶狭間の戦いみたいなものだが、これが功を奏したんだと思う」と分析しました。そして「ただ、あれだけ多くの自民党が議席を確保しただけに、こういう時ほど丁寧な進め方が必要だし、より説明をしっかり国民にした方が成したいことができるのではないかと思う」と語りました。
衆院選の結果を都内の有権者はどう受け止めているのでしょうか。有楽町駅前で話を聞きました。
40代会社員は「高市さんのやる気と行動力を鑑みて初めて自民党に入れたが、頑張ってほしい。働いている身としてはもう少し豊かになりたいというのがあるので、消費税は下げてほしいのと社会保険料も下げてほしい」と話しました。また、60代の経営者は「ちょっと残念。与党と野党が拮抗(きっこう)した方がいいのではないかという立場なので。一方的になるとやりたい放題になるかなというのが恐ろしい気がする」と語りました。20代会社員は「国民に約束したこととしっかり向き合って、日本を少しでもいい方向に進めていってもらいたい。自民党というより高市さんに頑張ってほしいという気持ち」と期待を寄せました。一方で30代会社員は「正直、入れたのは野党なのでちょっと思惑とは違うが、減税政策は期待したい。期待より希望の方が近いですね」と語りました。