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自民党両院議員総会 参院選の大敗受け石破首相「私の責任」と陳謝 幹事長は辞意

その他 - 2025年9月2日 19時00分
自民党の両院議員総会が9月2日に開かれました。参院選の大敗の総括が報告されたほか、総裁の石破首相が進退について言及しました。

石破首相はこの中で「選挙は最終的に当然のことであるが、総裁たる私の責任。そのことから逃れることは決してできません。同志を失ったことはひとえに私の責任。心から深く深くおわび申し上げる。大変申し訳ございませんでした」と謝罪しました。

党内で総裁選の前倒し要求が相次ぐ中、石破首相は自身の責任論について「地位に恋々とするつもりは全くない。しがみつくつもりも全くない。責任から逃れることなく しかるべき時にきちんとした決断をすることが私が果たすべき責務」と述べ「地位にしがみつくことはない」としました。

会合では参院選の総括として、都議選での敗北が全国に波及したことや「政治とカネ」を巡る問題で信頼を失ったことなどが大敗の要因として報告されました。

森山幹事長は会合後に「選挙結果の責任を取る」として「幹事長の職を退任させていただきたい」と述べ、辞任する意向を示しました。

両院議員総会に出席した議員の中には「目指すべき姿・課題として、責任を取る組織にすることが重要」(小林鷹之衆院議員)、「総裁選の前倒しをするしないの前に、総裁が言った責任を行動に移していただきたい」(中曽根康隆青年局長)などと不満を示す意見も聞かれました。

<参院選の総括報告「解党的出直し」明記>

森山幹事長は会合後の会見で「選挙結果の責任を取って、幹事長の職を退任させていただきたい。進退については任命権者である石破総裁に預ける」としました。また、鈴木総務会長と小野寺政調会長も退任の意向を石破首相に伝えたということです。この結果、自民党の党三役がそろって退任の意向を示したことになります。

自民党の参院選総括委員会が示した報告書には、参院選大敗の要因として、内閣支持率や政党支持率の低迷などが挙げられました。自民党離れの要因としては「経済や暮らしに寄り添えず、物価高対策も刺さらなかったこと」「政治とカネの問題で信頼を喪失したこと」「少数与党になったことで独自性が示せなかったこと」「発信力が弱く、デジタル対応に遅れを取ったこと」などを挙げています。

その上で、今後の改善点として「党の立ち位置の明確化」「党本部機能や危機管理体制の強化」「SNS活用など、政策の発進力強化」などを盛り込み「党を一から作り直す覚悟で解党的出直しに取り組む」と明記されました。

今後、総裁選の前倒しを求めたい所属国会議員や都道府県県連は9月8日までに党本部に届け出を行い、過半数が求めれば実施となります。

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