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派閥存続か?廃止か?政治刷新本部で議論

その他 - 2024年1月22日 20時30分
自民党は、派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治刷新本部で、派閥解消を含めた中間とりまとめの骨子案を示し、議論しました。
参加した議員によりますと、「反対意見は出なかった」ということです。
(森田記者)
「今岸田総裁が入ってきました。この後の政治刷新本部で派閥のあり方などを具体的に議論するものと見られます」
きょう(22日)で4回目の開催となる自民党の政治刷新本部。
午後3時から行われた役員会では冒頭、岸田総理大臣が、自身の派閥の解散を決めた理由について言及しました。
(岸田首相)
「今回の事案にからんで派閥としてどうけじめをつけるのか。そういったことで解散をしたということ」
現在、自民党内にある6つの派閥のうち、3つが解散を決めていて派閥存続か。廃止か。その対応が注目されています。
(牧田記者)
「午後4時前です いま議員たちが続々と入ってきています 今から自民党の議員を対象に政治刷新本部が開かれます」
午後4時…議員に向けて行われた全体会合では、「派閥解消」を含めた中間とりまとめの骨子案が示され、参加した議員からは、「反対意見は無かった」との声が聞かれました。
(自民党 菅家一郎 衆院議員)
「中間とりまとめ(骨子案)においては派閥解消すると正式に明記されておりましたので、私は一体的にこの派閥は解消、ここは存続ではなく一体として自民党としてすべての派閥が解消すべきだと私も意見を申し上げた」
(自民党 平将明 衆院議員)
「(骨子案に)反対意見はないで
すね 要は資金 人事 候補者の公認に関与しないなら派閥ではない そういう論点が出ていた」
中間とりまとめに向け、派閥の主な収入源となる政治資金パーティーの開催禁止や内閣・党役員人事での推薦を禁じるなど、「カネとポスト」の機能を持たせないようにするほか、政治資金規正法の改正なども議論する見通しです。

一方、同時刻…
同じ永田町の議員会館では…
(森田記者)
「午後4時前です。政治刷新本部の全体会合が開かれる中、萩生田議員がこちらでこの後会見を行います」
自民党安倍派の萩生田光一 前政調会長は会見を開き、派閥からのパーティー収入のキックバックは慣例的に行なわれていたもので、2018年からの5年間で、2728万円が収支報告書に不記載だったと明らかにしました。

(自民党 萩生田光一 前政調会長)
「派閥は、お互い支えあってお互いを高めていくための組織であるんですけど、今回は、過去からおこなってきた慣習が、全ての会員の皆さんを崖に連れて行ってしまったということになったんだと思います。『派閥のルールを守った人がケガをした』ということにどうしてもなってしまうので、役職ある私も責任がある」

萩生田議員はキックバック分のうち、使用していない、およそ1897万円を安倍派に寄付する形で返納するとして、今後について離党や議員辞職する考えはないと述べました。

自民党派閥の陰で長く続いた裏金問題…
刷新本部はあすも行われます。


改めて、今週木曜日に取りまとめる自民党政治刷新本部の中間報告について、内容を確認します。
改正案の中身についてですが、まず、派閥の解消をするのか、しないのか、という部分です。
各派閥で対応が分かれる中、どこまで書き込めるかが焦点となっていますが、派閥を存続させる場合は、主な収入源となっている政治資金パーティーの禁止や、内閣・党役員人事での推薦を禁止する見通しです。
きょう(22日)も私は刷新本部の取材で自民党本部へ行っていたんですが、総理の岸田派解散の影響があるのかどこかピリピリとした雰囲気が立ちこめていました。
その一方で、複数の議員を取材すると、派閥はなくすべきとしっかり取材に応じる議員と私の顔も見ずに通り過ぎる二極化している印象がありました。
こうした中出てきた改正案では、派閥の解消以外にも、議員に連帯責任を負わせる連座制の導入などの罰則強化や、党本部による監査組織の設置、そして、政治資金のデジタル化や可視化などが検討されています。
この政治刷新本部について、自民党の石破元幹事長が、けさ(22日)放送のモーニングフラッグで、地方の声も聞くべきと訴えました。

(自民・石破元幹事長)
「自民党は国会議員だけの政党ではないので、自民党を支えているのは地域だから」
「刷新本部にしても国会議員ばかり集まっている、地方の幹事長とか政調会長とかそういう人たちが、「国会議員の感覚と違う」ということがあると思うが、そういう会を開いていく」

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