公明 東京の自民候補の推薦見送り 「信頼関係は地に落ちた」
その他 - 2023年5月25日 20時30分
次の衆議院議員選挙を巡り連立政権の自民党と公明党が対立の様相です。公明党はきょう東京28区への候補擁立を断念し、東京の選挙区で自民候補の推薦をしないことを決めました。
公明党 石井幹事長:
東京における自公の信頼関係は地に落ちた
このように話し国会で憤りを見せた公明党の石井幹事長。公明党はきょう、午前9時から開いた常任役員会で、次の衆議院議員選挙で東京の自民党候補者への推薦を見送る方針を決めました。
公明党の石井幹事長の姿が見えました。まもなく公明党が自民党に今後の選挙で選挙協力をしないことなどを通達するということです。
午後に行われた自公の幹事長会談で公明党側は、東京28区で候補者を断念したことや、29区で自民に推薦を求めないことなど5つの項目が示し、東京の選挙では協力関係を解消することを伝えました。
会談後、石井幹事長は。
石井幹事長:
東京における自公間の協力関係は解消する。この問題についてはあくまでも東京の選挙協力の話であり、連立に影響を及ぼすつもりはない。
一方、自民党の茂木幹事長は公明党の方針に対し「持ち帰りたい」と話し、今月30日に改めて両党で会談するということです。自民党内には公明党との関係がぎくしゃくすれば、岸田総理大臣の衆議院解散の戦略に影響を与えかねないとの見方も出ています。
国政の動きがこちら都議会にも波紋を広げています
公明党は都議会での自民党との協力を解消するとともに、再来年の都議選も協力しない方針を示しました。都議会公明党は長年の自民党との連携を解消し
2016年から小池知事を支える立場を示して、翌年の都議選では都民ファーストの会との選挙協力を結んでいました。ただ、おととしには都議選にむけた協力関係のため5年ぶりに都議会自民党との政策連携も組んでいましたこうした中、示された関係解消の方針。都議会自民党の幹部は「寝耳に水だ」と話します。
「国政の関係が都議会まで影響を受けるのはとんだとばっちりだ。次の都議選がどうなるか懸念している」
来月6日からは都議会定例会が始まる予定で、この連携解消の方針がどうのように影響するのか注目されます。