衆議院東京１５区の補欠選挙に無所属で出馬する作家の乙武洋匡さんについて、小池知事が特別顧問を務める地域政党が設立した「ファーストの会」が推薦することを発表しました。一方で自民党は検討していた推薦を見送ります。
柿沢未途・前法務副大臣の議員辞職に伴い行われる衆議院東京15区の補欠選挙は、今月16日に告示、28日に投開票が行われます。
小池知事が特別顧問を務める地域政党が設立した「ファーストの会」はきょう（12日）、乙武さんへの推薦を決定したと発表しました。
乙武さんは副代表をつとめていて、8日に開いた出馬会見で「ファーストの会」については推薦を求める考えを示していました。
一方、推薦する考えを示していた自民党は、小渕優子選挙対策委員長がきょう(12日)、「地元からの要望などを踏まえ乙武さんへの推薦見送りを決定した」と発表しました。
これにより自民党は、衆議院の3つの補選のうち、東京15区と長崎3区で不戦敗となり、公認候補を擁立するのは、島根1区のみとなります。
衆議院・東京15区の補欠選挙を巡っては、他にもこれまでに、立憲民主党の公認で、共産党が支援を表明する酒井菜摘さん、日本維新の会の金澤ゆいさん、参政党の吉川りなさん、政治団体・日本保守党の飯山あかりさん、無所属の秋元司さん、無所属の須藤元気さんが、政治団体・つばさの党の根本良輔さんが、立候補を表明しています。
告示日まであと４日となる中、これまでに８人が出馬を表明していますが、今回は与党不在の選挙戦となります。野党第一党の立憲民主党は、共産党と候補者を一本化していて、泉代表があす応援に入ります。
日本維新の会は、前回に続き金澤さんを擁立。
党幹部も応援に積極的で、あさって（14日）には、共同代表で大阪府の吉村知事が応援に入る予定になっています。
初の衆院選となる参政党は、看護師で3児の母でもある吉川さん、初の国政選挙となる日本保守党は、ＳＮＳで知名度のある飯山さんが挑みます。無所属では、元職で現在公判中の秋元さん。参院議員で江東区出身の須藤さんが出馬します。
ファーストの会が推薦する乙武さんについては、小池知事があす（13日）街頭演説の応援に駆けつける予定です。
また自民党が推薦を見送ったことを受け、国民民主党がきょう（12日）推薦を決定しました。
激戦の様相をみせる東京15区の補欠選挙は、今月16日に告示され、28日に投開票が行われます