自民党、両院議員総会を近日開催へ 石破首相“続投”に「逃げずに説明」
その他 - 2025年7月29日 19時00分
自民党は7月29日、役員会を開き、両院議員総会を近く開催することを決めました。森山幹事長は「近日中に両院議員総会を開催する」と述べました。前日に開いた両院議員懇談会は意見交換の場であるのに対して、両院議員総会は議決権のある会議となります。
28日の両院議員懇談会で「自民党が国民の信頼を回復し、国家・国民の将来、そして世界のために責任を果たし、実現する」と述べ続投に意欲を示した自民党総裁の石破首相に対し、出席議員からは批判が噴出しました。両院議員懇談会終了後、青山繁晴参院議員は「民意に逆らってこのまま政権を継続すると、何もけじめを付けられない自民党にさらに陥ってしまう」、小林鷹之衆院議員は「組織のトップとしての責任の取り方について、しっかり考えてほしいと伝えた」、中曽根康隆青年局長は「いつけじめを付けるのか早く示してほしい」と話しました。
また、自民党東京都連の井上信治会長は25日に開いた東京都連の役員会合の直後には石破首相に退陣を求めない方針を示していましたが、改めて広く都連所属の議員らの声を集めて党本部に伝えたい考えを明らかにしました。井上都連会長は両院議員懇談会終了後「近いうちに国会議員や地方組織も含めて、いろいろな意見交換をしたい。地方組織の一つとして、東京都連としても対応したい」と述べました。
一方、石破首相を擁護する声も聞かれます。船田元・衆院議員は「私は続投を支持すると発言した。自民党のこれまでの幾つかの負の遺産にさいなまれながら、ここまで自民党をしっかりと持ってきてくれた」と、続投支持を明言しました。
石破首相は29日朝、自身の続投表明への批判が高まっている党内の現状を記者団から問われ「丁寧に真摯(しんし)に、逃げずに説明することに尽きる」と答えました。近日中に開催するとした両院議員総会を巡っては、一部の若手や中堅議員から「総会で退陣を求める」という声や「いわゆるリコール規定に基づいて総裁選の前倒しを求める」といった声が上がっていて、石破首相の進退を巡る党内の攻防はまだ続きそうです。