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台風並みの強風 都内各地で被害/Typhoon-like strong winds Damage in various parts of Tokyo

その他 - 2024年2月27日 20時00分
台風並みの強い風が吹き荒れました。渋谷区では鉄製の街灯が倒れ、墨田区ではビルの外壁がはがれて落下するなど、都内各地で強風の影響とみられる被害が相次ぎました。
都心ではきょう(27日)、午後7時までに最大瞬間風速26.2メートルを記録しました。この風速は台風並みの強い風で、都内各地では午前中から様々な影響が出ました。
「正午前の渋谷区円山町は強風です。歩道脇に大きな街灯が倒れていて、根元から折れています」
警視庁によりますときょう(27日)午前9時半すぎ、渋谷区円山町で、歩道に設置された鉄製の街灯が根元から折れました。街灯は歩道上に倒れましたが、けが人はいませんでした。倒れるのを目撃した人は「風で倒れた」と話しているということで、警視庁は強風の影響とみています。また、墨田区では…
「こちらのビルの4階の壁が剥がれ落ちてしまっています」
午前11時前、JR錦糸町駅前にあるビルで外壁1枚がはがれ道路上に落下…一時、周辺の通行が規制されたということです。
「怖いですね、当たったら。」「きょうが一番風が強い。」
また正午前には杉並区の都立和田堀公園で高さ約15メートル、太さ1メートルほどの樹木が根元から折れて倒れました。この影響で公園内の街路灯をともす電線が切れ、ベンチが破損するなどの被害がありましたが、けが人はいないということです。
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この強風で、空の便にも大きな影響が出ています。日本航空は羽田空港を発着する国内線48便の欠航を決定しました。また、全日空も国内線23便の欠航を決めていて、合わせて約1万人に影響が出る見込みです。天候の状況によってはさらなる欠航の可能性もあるため、今後の最新情報に注意する必要があります。
きょう(27日)の都内は、きのう(26日)以上に強い風が吹き、各地で今年一番の強風となりました。理由としては
きのう(26日)からきょう(27日)にかけて、急速に発達した関東沖の低気圧、さらに、低気圧の西側に別の低気圧が発生し、南下したことも加わって風の強い状態が長く続いたんです。きょう(27日)の最大瞬間風速は都心で26.2メートル。25メートルを超えるのは4年以上前の2019年10月以来で、この時は台風の影響で暴風となっていました。25メートルを超えるような強い風は台風によることが多く、きょう(27日)は台風並みの強風だったと言えます。また、八王子は28.1メートル、奥多摩町の小河内でも23メートルを超え、2月の観測史上最も強い風となったんです。きのう(26日)、きょう(27日)と続いた強風ですが…どれくらいの風速でどのような影響がでるのか、見ていきましょう。
まずきょう(27日)は、瞬間的には30メートル近い風…この時、平均でも15メートルから20メートルほどの風が吹きます。これは転倒する人も出てくるような強い風で、看板や工事現場のパネルなどが外れてしまうこともあります。実際にきょう(27日)は都内各地で風による被害が出てしまいました。さらに風が強まり、瞬間風速が40メートルほどとなった場合・・都心では40メートル以上は過去3回しかありませんが、その時は、何かにつかまっていないと立っていられないほど、そして木が倒れることもあります。強い風が予想されるときは、こういった影響を踏まえて、対策をしてください。あす(28日)は、強風のピークは過ぎて風は段々と収まっていきそうです。天気図を見ていきますと…次第に高気圧が張り出し、等圧線の間隔が開いていきます。風が弱まって、寒さも少し和らぎそうです。

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