東大病院の医師、業者から賄賂受け取ったか逮捕 医療機器を優先的に使う見返りか
事件・事故 - 2025年11月20日 11時00分
医療機器を優先的に使う便宜を図った見返りに奨学寄付金の名目で業者から賄賂を受け取ったとして、東大病院の医師の男が逮捕されました。
警視庁によりますと収賄の疑いで逮捕されたのは文京区にある東大病院の医師で東京大学医学部准教授・松原全宏容疑者(53)です。また、警視庁は贈賄の疑いで医療機器メーカー「日本エム・ディ・エム」の東京第2営業所の元所長・鈴木崇之容疑者(41)も逮捕しています。
松原容疑者は日本エム・ディ・エムの製品を優先的に使う見返りに、2021年と2023年の2回、奨学寄付金として東大病院の専用口座に現金合わせて80万円を振り込ませ、このうち関係経費を除いたおよそ70万円を受け取った疑いが持たれています。松原容疑者は鈴木容疑者らから受け取った賄賂で私的なパソコンやワイヤレスイヤホンなどの購入を行ったとみられています。
警視庁は2人の認否を明らかにしていませんが、松原容疑者がこれまでに日本エム・ディ・エムを含む5社から奨学寄付金合わせておよそ300万円を受け取っていることから、詳しい経緯を調べています。