「酌量すべき点はない」小田急線刺傷事件 懲役19年の判決
事件・事故 - 2023年7月14日 20時00分
世間を震撼させた犯行に判決です。一昨年、小田急線の車内で乗客10人が重軽傷を負った刺傷事件をめぐり、殺人未遂などの罪に問われた男の裁判で、東京地裁はきょう(14日)懲役19年の判決を言い渡しました。
「僕だけが不幸で割を食って貧乏くじを引いたと考えていたそれがゆがみ世の中への憎しみに変わった」この裁判は一昨年8月、世田谷区を走行中の小田急線の車内で乗客を次々と刺したとして、對馬悠介被告37歳が3人への殺人未遂などの罪に問われたものです。
「主文被告人を懲役19年に処する」判決が読み上げられる中、小さくうなずいた對馬被告。
東京地裁はきょう(14日)「走行中の電車内という逃げ場のない状況で包丁を使用し、強い殺意を持って無差別に乗客を次々に襲うという犯行は非常に悪質というほかない」
「身勝手な動機に酌量すべき点はない」として、懲役19年の判決を言い渡しました。