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奥多摩 多摩川の溺死男性 遊泳禁止区域で川遊びか/Drowned man in Tama River, possibly playing in a no-swimming area

事件・事故 - 2024年8月20日 20時10分
奥多摩町を流れる多摩川できのう(19日)、川遊びをしていた男性が死亡した事故について、現場は、遊泳禁止区域だったことが分かりました。この事故を受け奥多摩町は、注意喚起の看板を追加で設置する対応を取っています。
警視庁などによりますと、きのう(19日)午後0時半ごろ、奥多摩町を流れる多摩川で川遊びをしていたベトナム人7人のうち20代とみられる男性1人が溺れ、川底から救出されましたが、死亡が確認されました。この付近では先週も、キャンプに来ていたインドネシア人の25歳の男性が川で水遊び中に流され、死亡しました。現場となった多摩川と日原川の合流地点は流れが急に速くなる場所や突然、深くなる場所があるため、遊泳禁止となっています。奥多摩町はこれまで3カ所に川で泳がないようよびかける注意喚起の看板を設置していましたが、今回、水難事故が相次いだことを受け、3カ所に追加で設置したということす。
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全国の川などにおける死者や行方不明者の数は、2003年から、300件前後で推移していますが、カッコ内に示した中学生以下の子ども数は減少傾向となっています。つまり、大人の割合が増えているということになるんですが、
この理由について、川での事故分析などを行っている河川財団の主任研究員の菅原さんは、「ライフジャケットの着用率の低さ」にあるのではないかと分析しています。川は、急に深くなったりと、水深がバラバラなことに加え、水深はそのときの状況によっても大きく変化しやすくなっています。
また、流れの早さや水の量が、一定ではなく不規則で、上流の天候に左右されるため、遊んでいる所では晴れていても、急に水量が増し、流れが早くなることもあります。
そして、海水よりも浮きにくいため、川で遊ぶ場合には、ライフジャケットが欠かせないと指摘しています。
河川財団菅原主任研究員:「人間はもともと浮力がそこまで備わっていない。もちろんゼロではないが、肺に空気を入れた状態、肺の空気を浮力体とした場合にわずかに頭のてっぺん程度が浮くぐらい。なおかつ、肺の空気が抜けた瞬間にライフジャケットを付けていないと基本的に沈んでいくと思っていただいた方がいい」
川で欠かせないライフジャケットは、大人から幼児用まであり、ホームセンターなどでも購入することができます。注意点としては、船舶用のものは、ひもやチャックだけで止めるものがあり、川で流されたときには、脱げやすいものもあるため、川で遊ぶときのものとしては、バックルなどでしっかり体に密着させることができるものを選ぶようにしてください。
また、子どもは大人に比べ、体にくびれなどがなくライフジャケットが脱げやすいので、股下ベルトがあるものを選ぶようにしてください。
川での事故を防ぐためには、ライフジャケットを必ず着用すること、そしてもし流された場合は、川底の石などに足を挟まれてしまうと、溺れてしまう可能性があるため、立たないようにして、浮きながら流れが穏やかな場所を目指してください。
また事前に上流の天候を確認しておくことも重要です。当日だけでなく、前日の状況も確認をお願いします。そして最後に、もしも流された場合に、救助する側も含めて、どのように行動すればいいのかを予習しておくことも大切です。
菅原さんによりますと、この3つを行うだけでも事故にあう確率は相当低くなるということです。

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