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西荻窪の商店街「補助金不正受給」で 東京都が検査へ

事件・事故 - 2019年8月30日 18時30分
 東京・杉並区の商店街が東京都の補助金1900万円を不正に受給していた問題で、都が区に対して立ち入り検査をすることになりました。

 杉並区の西荻窪商店会連合会は、毎年開いている2つのイベントの開催費用として、5年間で東京都の補助金合わせて1900万円を受け取っていました。しかし、商店会連合会が領収書の偽造や協賛金の収入を少なく計上していたことなどから、杉並区は「不正」と判断しました。

 これにより、区は都に補助金の全額と違約金合わせて2400万円を返還し、連合会に対しては調査を進めている検証委員会の結果を踏まえて、都に返還した額を請求していく方針です。

 こうした事態を受け、都は杉並区のその他のイベント事業についても問題がないか、9月2日からの2日間、区に立ち入り検査することを決めました。

 都の調査に先立ち、区は8月初めから調査対象となる、2018年度に補助金を支出した全事業=およそ100件について調査しました。その結果、西荻窪以外のいくつかの商店会でも不適切な補助金受給が明らかになりました。杉並区は都に対し、全ての調査結果を報告するとともに、補助金の申請方法も見直していく考えです。

 都は補助金制度の運用が適切になされているかこれまで定期的に自治体へ調査を行ってきましたが、今回の件を踏まえ、さらなる調査の必要性についても検討する方針です。

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