東京・多摩市にある京王電鉄の変電所で火事があり、京王線と小田急多摩線の全線で一時、運転を見合わせました。

　警視庁などによりますと7月19日午前5時ごろ、多摩市にある京王電鉄の変電所にある地下ケーブルや配電盤が燃えました。東京消防庁によりますと、消防車などおよそ20台が出動し、通報の3時間後の午前8時ごろにほぼ消し止められました。この影響で一時、京王線と小田急多摩線の全線が運転を見合わせました。普段なら通勤通学で多くの人が行き交う朝の新宿駅は、改札前で立ち尽くす人や階段に座り込む人であふれ、京王永山駅の前ではタクシーやバスを待つ長い列ができました。

　京王電鉄の変電所の隣には小田急線の変電所もあり、何らかの原因で小田急線への送電も止まったということです。運転見合わせは沿線の大学にも影響が及び、日本大学文理学部と首都大学東京の南大沢キャンパスは終日休講としました。

　京王電鉄は火災原因の特定を急いでいます。