立川市のホテルで一昨年、風俗店の女性店員を刺して殺すなどしたとして罪に問われた元少年に懲役23年の実刑判決が言い渡されました。
この裁判は一昨年6月、当時19歳だった元少年がホテルの客室で風俗店の女性店員の胸などを包丁で何度も刺して殺害したうえ、風俗店の男性店員の腹を刺すなどしたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われたものです。
きょう（14日）の判決公判で東京地裁の立川支部で新井紅亜礼裁判長は「非常に残忍で悪質。計画性も認められる」として元少年に懲役23年の実刑判決を言い渡しました。裁判で弁護側は、元少年は当時、精神障がいの影響で心神喪失状態だったとして無罪を主張していましたが、新井裁判長は「女性を殺そうと考えたのは障がいの特性とは無関係な判断だ」として責任能力があったと判断しました。