京王線ジョーカー死傷事件 裁判で初の謝罪「無謀な考えだった」
事件・事故 - 2023年7月20日 20時05分
おととし10月に京王線の車内で、乗客を刺したとして殺人未遂などの罪に問われた服部恭太被告の裁判です。きょう(20日)、服部被告は事件後初めて謝罪をするとともに、「無謀な考えだった」と犯行を振り返りました。
おととし10月、京王線の電車内で人気映画「バットマン」のジョーカーの仮装をし、乗客をナイフで刺し車両に火をつけたとして、殺人未遂などの罪に問われた服部恭太被告の裁判…
きょう(20日)の被告人質問で、服部被告は事件後初めて被害者への謝罪の感情を示しました。
(服部恭太被告)「申し訳ないと思っている。どれだけ愚かで多くの人に迷惑をかけ傷つけるか、事件を通して感じた」
また、これまで服部被告は「自殺願望を抱き、死刑になりたいと考えた」などと話していましたが、きょう(20日)の被告人質問では、「人を殺して死刑になるという発想はまともではないし、無謀な考えだった」と、振り返りました。
一方、精神鑑定をした医師が証人として出廷し、「バットマン」の悪役ジョーカーの仮装をしていたことについて、「自分への劣等感からアンチヒーローになりきらないと、大きな事件を起こせないと考えたのでは」との見方を示しました。
この裁判は今月31日に判決が言い渡される予定です。