大麻所持か 日大アメフト部の寮に家宅捜索 錠剤には覚醒剤成分
事件・事故 - 2023年8月3日 20時00分
日本大学アメリカンフットボール部の部員が大麻を所持した疑いがあるとして、警視庁はきょう(3日)中野区にあるアメフト部の寮を家宅捜索しました。また先月寮で見つかった錠剤に覚せい剤の成分が含まれていたことが新たに分かりました。
「午後6時になるところです。寮から捜査員が出てきました。手にはダンボールや白い袋を持っています。」
捜査関係者によりますと日本大学アメリカンフットボール部の寮から違法薬物と疑われるものが先月に見つかり、警視庁が押収したところ、鑑定で大麻と判明しました。また寮から見つかった錠剤には覚せい剤の成分が含まれていたことも分かりました。大学側は部員のほか退部した人や監督、コーチら指導者を対象に聞き取りなどの調査を進めています。アメフト部は現在全体練習を控えていて、日本大学の広報課はきのう(2日)「調査の結果犯罪など不適切な事実が確認された場合には厳正に対処する」としていました。
/////
大麻などの違法薬物をめぐっては、大学生が逮捕される事件が相次いでいますが、若年層における薬物の実態はどうなっているのか、見ていきます。
大麻による検挙人数は、去年、5342人と、増加傾向が続いていて約7割が、20代以下と若年層で広がりを見せています。このうち、中学生が11人、高校生が150人、大学生が160人となっていて、10代でも広がりを見せています。
そして、大学生の薬物に関する意識調査では、こんな結果も出ています。去年の4月から5月に、約1万9000人の大学1年生が回答した調査では、薬物を入手可能と考えますか?という質問に対し、「不可能」や「かなり難しい」が、約6割に留まり、「難しいが手に入る」また「手に入る」と答えた人が、約4割に及びました。手に入ると答えた人は、SNSやインターネットで、見つけることができる、もしくは、見かけたことがあるとしています。
また、薬物使用を直接見たことがある大学生が、8.3%。1回ぐらいなら使っても構わない、他人に迷惑をかけなければ薬物の使用は個人の自由と答えた大学生が9%と、薬物が非常に身近な存在になってしまっている現状を示しています。