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虐待問題「清陽会」で不正な会計処理事務所から現金入り封筒200枚超発見

福祉・教育 - 2023年9月6日 20時05分
知的障害者への虐待が繰り返されていた府中市の社会福祉法人「清陽会」で不正な会計処理があったことが新たに分かりました。法人の事務所から会計処理がされていない現金入りの封筒が200枚以上、発見されたということです。
府中市の社会福祉法人「清陽会」で元副理事長の男が、約10年間にわたって、知的障害の利用者らに虐待を繰り返していて、第三者委員会の報告書では、「利用者を押し倒し、顔を押さえつけた」「ビンタをした」といった暴行や暴言が確認されています。
こうしたことを踏まえ、府中市は1月から特別監査を進めています。
きょう(6日)の府中市議会で、市が特別監査を実施するきっかけとして、法人による不正な会計処理があったことが明らかになりました。
前川浩子議員:「社会福祉法人清陽会への特別監査に至った経緯、よろしくお願いいたします。」
府中市の担当職員:「度重なる指導にも関わらず改善に至っていない状況を本市としては極めて重大な問題として捉え、事実の確認及び、重点的な改善指導のため、特別監査を実施した」
前川浩子議員:「特別監査に移行した原因となった重大な事故はなんなのか詳細をお知らせ下さい。」
府中市の担当職員:「200件を超える現金が入った封筒等が発見されたことについて報告を受けたことがきっかけだ」
市によりますと、事務所内の机の引き出しや書類の間などから、用途不明の現金が入った封筒・236枚、202万円ほどが見つかったということです。また、市はほかにも元副理事長が自身の車の修理代を法人に肩代わりさせていたことや、法人の売り上げの一部が不明になっていることなども、指摘しています。市は法人に対して改善勧告を行っていて、原因の分析や資産の回復、再発防止について報告するよう求めています。

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