認可保育所 葛飾区からの運営費6200万円を不適切使用
福祉・教育 - 2023年7月12日 20時10分
葛飾区の認可保育所が区から支給された運営費約6200万円を私的な飲食費にあてるなど5年間にわたり不適切に使用していたことが分かりました。
区の職員:「元々区からお支払いしている保育園の運営費自体はお子様の保育につかっていただくものになりますのでこのようにそうではないような使われ方をしたのはとても残念に思っております」
葛飾区によりますと私立の認可保育所「かつしか堀切保育園」は2017年度から5年間で、区から支給された運営費約2億9000万円のうち6200万円を不適切に使用していたということです。不適切使用の回数は1000回以上に上るとみられ、男性職員が焼肉店や居酒屋など私的な飲食費に充てていたほか、勤務実績のない職員の給与や、別の保育施設の物品購入などに充てられていました。保育園側は区からの改善要求に対し、「支出体制を正す」とし、今年5月までに利息分約1100万円と合わせて約7300万円の全額を返還しました。
施設を運営する法人:「不適切利用したものについては認識がよくできていなかった確認不足だった至らぬ点があったと思っています今後はこういったことが起きない形をとって進めていくという形で考えている」
区は、この問題を受け、今年度から検査頻度を増やすなどチェック体制を強化しています。
区の職員:「必要に応じて巡回指導なども行っていきたい他の施設で同じようなことが起きないように引き続き園と協力しながら我々も体制を整えながらやっていきたいと」