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スピーキングテスト“改ざん指摘”都議会で質疑 都教育長「運営は適切と報告」

福祉・教育 - 2025年2月27日 19時00分
2月27日に開かれた東京都議会の一般質問で、中学校の英語スピーキングテストを巡り「報告書が改ざんされた」という指摘について質疑が行われました。共産党の都議は「都議会のこの場で包み隠さず詳細に説明してください」と、都教育長に迫りました。

「英語スピーキングテスト」は中学生の英語を話す力を客観的に評価するため東京都が実施するもので、結果は都立高校の入試に加算されます。TOKYO MX『堀潤Live Junction』では関係者を取材し、試験の運営者に提出する報告書を試験監督の取りまとめ役が現場で改ざんしていた疑いがあるという証言を2月13日に報じました。証言した男性が撮影した動画には取りまとめ役が「是が非でもゼロ」と指摘する音声もあり、男性は「記入内容を書き換えている場面。数を合わせ、タブレット端末に不具合がなかったと運営者に提出するため」と証言していました。また「試験監督の研修が不十分」など「運営がずさんだった」と指摘する証言も得ていました。これらの内容を東京都教育委員会に確認したところ、担当者は「都議会での質疑応答を見てほしい」として、取材には応じませんでした。

27日の都議会一般質問で共産党の藤田綾子都議は番組の放送内容を示し、坂本雅彦教育長に「スピーキングテストの運営は適切だったのか」と質問しました。藤田都議は「ある試験会場では責任者がトラブルは『是が非でもゼロ』と言い、実施状況の報告書を改ざんしていたことをMXテレビが報道した。しかも都教育委はテレビの取材に応じず『都議会の質疑応答を見てほしい』と述べたと報じられている。取材を受けないのはなぜか。報告書の改ざんについて包み隠さず詳細に説明してください」と追及しました。これに対し坂本教育長は「英語スピーキングテストの試験会場での運営については適切に実施された。都教育委ではテストに関わる取材には対応している」「スピーキングテストの会場で使用した報告用紙についてご指摘のような事実は確認していない。また、テスト会場での運営は適切であったと事業者から報告を受けている」と答弁しました。

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