合計特殊出生率…東京都は全国最低の0.96に 「1」を割った前年をさらに下回る
福祉・教育 - 2025年6月4日 21時00分
少子化への歯止めがかかりません。厚生労働省が6月4日に発表した、女性1人が生涯に産む子どもの推定人数を示す「合計特殊出生率」は過去最低の1.15で、前年より0.05ポイント下がり、9年連続で低下しました。
2024年の1年間に生まれた子どもの数を示す「出生数」は過去最少の68万6061人で、統計開始以降初めて70万人を下回りました。また、都道府県別の合計特殊出生率では、東京都が全国で最も低い0.96となり、初めて「1」を下回った前年からさらに0.03ポイント下がりました。
これに対し、東京都の担当者は「少子化問題は依然として厳しい状況だが、都内の婚姻数が増加するなど明るい兆しもある」などと話していて、子育て政策の拡充や強化を進める方針です。また、東京都の小池知事は記者団に対し「全体が下がっている中で、なんとか踏みとどまるための注意を促す数字ではないか」と認識を示した上で「全体的な、そして切れ目のない施策を、踏ん張りどころという気持ちで続けていきたい」とコメントしました。