公立小学校と中学校の教員の勤務実態を調べた昨年度の調査で残業時間の上限を超えて勤務した教諭の割合は中学校で8割近くに上り、小学校でも６割を超えていたことがわかりました。

文部科学省がきょう（28日）公表した昨年度の教員勤務実態調査結果で明らかになりました。学校内勤務時間が「週50時間以上」の教諭は残業時間の上限を超えて勤務したことになりますがこうした教諭は小学校で64.5％、中学校は77.1％に上りました。

一方、学校内勤務時間が「週60時間以上」の教諭は過労死ラインに相当する水準ですが小学校が14.2％、中学校は36.6％で前回2016年度の調査よりいずれも約20ポイント減って大きく改善しました。

文科省は働き方改革の成果とする一方、依然として長時間労働が常態化していて「取り組みを引き続き進める」としました。