小金井市の西岡前市長が決めた市立保育園の廃園にむけた専決処分に対し、東京地裁が「違法」とする判決を下したことを受け、現在の白井市長は「判決を重く受け止める」として控訴しない方針を示しました。
小金井市白井市長：「判決を重く受け止め、だからこそ控訴はしないと決断した。（中略）今回の司法の判決を受け、前市長の専決処分については違法である旨判断した。」
小金井市はおととし（2022年）、少子化や施設の老朽化などを理由に市立保育園の一部を廃園にするため当時の西岡市長が定員を段階的に縮小する条例改正案を議会を通さず、専決処分しました。これに基づき子どもが入園できなかった女性が入園不許可の取り消しを求めて市を相手取り訴えた裁判で、東京地裁は先月、専決処分は「緊急性が高いとは言えず違法だ」として不許可の処分を取り消す判決を下しました。この判決を受けて白井市長はきょう（5日）の市議会で「控訴は行わない」と報告し、「該当の児童の入所にむけ手続きを進めていく」と、説明しました。