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八丈島全域で断水解消…台風被害から約1カ月 災害派遣の自衛隊も撤収

地域・まち - 2025年11月17日 21時00分
10月の台風による被害が続く東京・伊豆諸島の八丈島で11月15日、全域で断水が解消しました。およそ1カ月ぶりに“待望の復旧”です。

1カ月もの間、島内に設置された給水所に1日2回、車で通い、生活用水などの水くみを続けていたという84歳の男性は「(水道水が出て)うれしい。毎日水くみに行くのは大変だった。トイレと飲み水両方あるが、だいたい1日に150リットルぐらい使うんです」と話しました。

断水が解消した一方で壊れた水源の復旧作業は続いていて、再び断水の恐れがあるとして八丈町は節水の呼びかけを継続しています。

男性は「炊事する時は全部ペットボトルの水。くんできた水やペットボトルの水は飲み水で、水道水はまだめったに使っていない」と話しています。

少しずつ歩みを進める八丈島で被害の発生当初から復旧作業に当たっていた自衛隊も、東京都からの災害派遣の撤収要請を受け、島を離れることになりました。

自衛隊が海上保安庁の協力の下、島の外から水を運び入れて開設してきた臨時の入浴施設も14日が最終日を迎えました。およそ1カ月の間に延べ2600人ほどが利用し、島民がひと息つける憩いの場となってきたということで、入浴支援最終日には島民と自衛隊員が最後の交流をする様子も見られました。

入浴施設を利用した親子は「温かかったです」「気持ちよかった」「(子どもは)友達がたくさん来ていて楽しいみたい」などと話し、他の利用者は「水も出なくて疲れ果てている中、(自衛隊員の皆さんは)たわいもない話や八丈島で何を食べたなどそういう会話をしながらフォローしてくれて、リラックスできました」と感謝の気持ちを語りました。

16日には八丈町役場で山下奉也町長が「町の復旧・復興に向けて頑張っていきたい。自衛隊の皆さま本当にありがとうございました」と自衛隊の隊員たちに活動への感謝を伝え、多くの島民が隊員らを見送りました。

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