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八王子市長選挙 新人5人が立候補

地域・まち - 2024年1月15日 20時30分
八王子市長選挙がきのう(14日)告示され、新人5人が立候補しました。候補者たちによる論戦が始まっています。

立候補したのは届け出順にいずれも無所属・新人の、
▼滝田泰彦さん。
▼両角穣さん。
▼初宿和夫さん。
▼服部貴之さん。
▼かまたたかゆきさん
      の5人です。

元都議会議員の滝田泰彦さんは、立憲民主党や共産党、社民党などの支持を受け、「新しい時代の政治」を呼び掛けています。
(滝田泰彦 氏)
「イデオロギーや政党の論理でねじ曲げてしまう政治を、政治行政を変えましょう。市民のために必要なことだったら、どんどんやっていきましょう。」
滝田さんは、高齢者への補聴器購入の補助や、企業の誘致による街の活性化などを掲げています。

両角穣さんは八王子市議会と都議会で議員を務めた実績をアピールし、政党への支援を求めない「完全無所属」で選挙戦に挑みます。
(両角穣 氏)
「私は右も左もありません、センター! 真ん中をまっすぐ行って。良いことはどんどん取り入れていく。」
両角さんは、母親の介護をしていた経験からヤングケアラーなど、介護者への支援を表明しています。

東京都の幹部だった経歴をもつ初宿和夫さんは、自民党・公明党が推薦していて、現在の石森市政の継承を訴えます。
(初宿和夫 氏)
「石森市長のバトンをしっかり受け継ぎ、つないでいきます。八王子を次のステージに進めていく」
初宿さんは能登半島地震の発生を踏まえ、学校体育館の空調整備などを打ち出しています。

コンサルティング会社に勤める服部貴之さんは、民間の発想を生かした「しがらみのない政治」を訴えています。
(服部貴之 氏)
「民間で培った経験を生かして、皆さんにとって当たり前のことを一個一個積み重ねていきたい」
服部さんは、先進的な企業やデジタルを活用した街づくりを進めると強調しています。

派遣社員のかまたたかゆきさんは、選挙公報を通じて「複数市長制」や「八王子憲法」を新たに作ることなどを訴えています。

ここからは、八王子市長選を取材している白井記者と伝えていきます。
(白井記者)
「よろしくお願いします」
(森田キャスター)
「国政での与野党の対立と同様の構図が見えていますが、今回の八王子市長選、注目すべきポイントはどこでしょうか?」
(白井記者)
「はい、まず一つ目に、自民党派閥の裏金事件に関する影響です。自民党からの支援を受ける初宿さんの応援演説には、八王子を地盤とし、大きな影響力を持つ、萩生田衆議院議員がかけつけました。
萩生田議員は今回の事件を受け、自民党の政調会長を辞任していて、きのう(14日)の応援演説では、支援者にお詫びする場面がありました」
(自民党 萩生田光一 議員)
「本来でしたら私が先頭で陣頭指揮を取らなければいけない市長選挙にもかかわらず、昨年末から政治資金パーティーの会計処理をめぐって、政治不信をまねくことになり、みなさんに大変なご心配をおかけしていること、この場を借りて改めてお詫び申し上げたいと思います」
(白井記者)
「萩生田議員は、逆風のなかで、あえて自身が矢面に立つことで説明責任を果たし、支援を固めようという狙いがあるとみられます。ただ、政治資金をめぐり、逮捕者も出ている事態を受け、市長選では、立憲民主党や共産党などから支援を受ける滝田さんや無所属の両角さんは、裏金問題への追及や政治不信の回復の必要性を訴える主張を展開していて、この事件が投票行動にどう影響するのか注目しています。そしてもうひとつの注目は小池知事の同行です。
自民・公明から支援を受ける初宿さんはもともと都庁の幹部で、滝田さんと両角さんはどちらも小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会の元都議です。3人とも小池知事との関係があるんですが、これまで小池知事は誰を支援するのか、表明していませんでした。
ただ、きのう(14日)、初宿さんが小池知事からの応援メッセージの掲示物が届いたことを明らかにしました。
小池知事は先月の江東区長選でも、自民・公明と同じ候補を支援していて、今回の八王子市長選でも今年夏の知事選を見据え、自民党と公明党との距離感に配慮した動きとも言えそうです。都民ファーストの会に取材したところ、都民ファーストの会としては誰も支援していない。知事独自の判断だと話していました」
(森田キャスター)
八王子市長選挙の投開票は今月21日です。

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