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積雪最大8センチ観測から一夜明け 倒木にスリップ・・転倒事故相次ぐ

地域・まち - 2024年2月6日 20時30分
都心で最大8センチの雪が積もった大雪…一夜明けてもその影響が続きました。

雪による車のスリップ事故のほか、路面凍結による転倒事故などで、100人以上が緊急搬送されました。

きのう(5日)、都内全域を白銀の世界に変えた大雪・・

早朝にはピークを過ぎましたが、朝の通勤時間には路面に雪が残り、駅の職員が雪かきに追われていました。
(梅村記者)
「午前8時、首都高の用賀入口です。雪の影響で現在も通行止めになっています」

首都高や東名高速なども一部通行止めが続き、高速の再開を待つトラックなどが列を作りました。
(中島記者)
「小金井公園です。きのう(5日)の雪の影響で桜の木が倒れ、撤去作業が行われています」
都立小金井公園では、園内にある桜の木1本が雪の重みで根本から倒れ、午前9時から木の解体が行われました。
(近所に住む人)
「サラサラした雪ではなく、重い雪だったので、こういうこともあるんだろうなと思っていたんですけど、まさかこれだけの大木が倒れるとは思わなかった」

(安部記者)
「こちらの坂 毎年雪が降ると大変滑りやすくなる場所で、ご覧の通り雪が水分を含んでシャーベット状になっていまして、皆さん足元を気をつけながら歩いている様子です」

千代田区の九段下駅周辺の坂道・・
この場所は、かつて江戸幕府が四谷御門から神田方面に下る傾斜地に沿って、九層に及ぶ石垣の段を築き、御用屋敷をつくったことから、「九段」と呼ばれるようになりました。
当時から現代にいたるまで、拡幅や掘削により勾配はゆるやかになったものの・・
路面が凍結すると転倒が相次いでしまう場所です。

そのためきょう(6日)は滑らないよう歩幅を小さくして歩く人の姿が多く見られました。
(九段下周辺で働く人)
「もともとニュースとかで見ていて、ここの坂がやばいのはとにかく、ペンギン歩きとかでゆっくり歩いて滑らないように、歩こうと思います」
「勾配になっているところ滑りやすい感じがします。つるつるになっているところ怖いので少しふんわりしているところ歩くようにはしています」

事故がおきないよう慎重な姿があった一方、事故も起きてしまいました。
(安部記者)
「トラックが街路樹とガードレールに衝突しています。周辺にはトラックの部品などが散乱しています」

杉並区高円寺南の青梅街道では、雪の影響でスリップしたとみられる軽自動車が、反対車線を走行していた軽トラックや中型トラックにぶつかる事故がありました。
東京消防庁によりますと、都内ではきのう(5日)からきょう(6日)午後5時までに139人が雪の影響で転倒するなどして、緊急搬送されましたが、全員命に別条はないということです。

雪に弱い東京…
都内各所で様々な影響が出てしまいました。
その中でも、今回注目したいのが、国土交通省が行った予防的通行止めです。

予防的通行止めとは、大雪が予想される場合に、高速や国道などで早めに通行規制して、集中的に除雪を行う取り組みです。

今回、国土交通省はこのように首都高をほぼ通行止めにするという、最大規模の予防的通行止めを行いました。

さきほどVTRでもありました、杉並でも雪での車の事故がありました。
高速で雪のスリップが発生すると、大事故につながることが予想されます

そして雪や雨はあす(7日)以降も残るところがあり、転倒事故も懸念されます。

あす(7日)の朝も冷え込みは続き、路面の凍結に引き続き注意が必要です。
特にこちら!
まずは建物の出入り口です。

靴底に付着していた雪が出入り口に残っていることも多く、また地下へ降りるときの段差なども気をつけてください。

横断歩道を歩く際は白線部分は水が染みこみにくく、氷の膜が出来やすいので、なるべく避けて歩きましょう。

歩道橋や橋の上は、地面と接していないことから、熱が伝わりにくく凍結が残りやすいので危険です。

そしてバスやタクシー乗り場は、人の乗り降りや車によって雪が踏み固められていて、滑りやすい可能性があります。
あす(7日)の朝はいつもより時間に余裕をもって、慎重に出勤・通学してください。

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