大島町 死者36人行方不明3人土砂災害から10年追悼式で犠牲者悼む/坂上町長に聞く
地域・まち - 2023年10月16日 20時05分
36人が死亡し、今も3人が行方不明となっている伊豆大島の土砂災害が発生して10年となりました。災害現場の跡地に整備されたメモリアル公園では追悼式典が行われ、町長や遺族らが犠牲者をいたみました。
10年前の10月16日未明、大島では、台風の直撃に伴う大雨で発生した大規模な土砂崩れが多くの民家をのみこみ、36人が亡くなり、いまも3人が行方不明となっています。現場の跡地はメモリアル公園として整備され、災害の発生から10年という節目となったきょう(16日)、追悼式が行われました。
大島町長:「追悼と災害の記録を伝承し希望の島 にぎわう島 優しい島の実現に向け被災を繰り返さず安心して住み続けられる街づくりを積極的かつ着実に推進すると共に多くの犠牲のもとに得られた教訓を決して風化させないよう引き続き全力で取り組んでいく決意です」
式典では出席した遺族らが慰霊碑に花を手向け、10年前に犠牲となった大切な家族たちに言葉をかけていました。
Q:お花を捧げる時に何を思われました?「いやー本当にね…もう何で…早く逝って私らだけ残して逝ったのかなと…涙が出るほどね…訴えてきました」「10年経っても忘れることは出来ない」Q今声をかけるとしたら?「いやぁ…戻ってきてって言いたいです。元気で顔見せてって思います」
「弟夫婦が犠牲になった」「弟の家の壁にかけてあった壁時計/それが2時25分で止まってるんですよ それが焼きついて未だに10年経っても2時25分になると私目が覚めちゃう トラウマじゃないけども そうやって弟たちも辛かっただろうなと常にそう考えている」
島の海岸ではけさ、町役場と警察、消防の約30人が残る行方不明者3人の捜索を行っています。
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大島町の坂上町長と中継をつないでお話を伺っていきます。
(下記質問内容の町長回答はVTR(動画)でご確認ください)
・土砂災害の発生から10年。率直に今の思いをお聞かせください。
・坂上さんは4月に町長になられましたが、災害が起きた10年前には町議会議員でいらっしゃいました。当時、感じたこと、そしてその思いをどのように今後の街の運営に反映させていきますか?
・具体的な復興の現状についてみていきます。大島町では復興計画を策定し、4つの柱を掲げて災害からの復旧・復興を進めてきました。
町長にはこの4つの柱についてそれぞれの進捗状況を評価してもらっています。
・この復興計画は今年までのものです。また土砂災害復興推進室も去年、廃止されています。今後については?
大規模な土砂災害から10年。大島町の坂上町長に中継でお話を伺いました。