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“核のごみ”最終処分場…南鳥島での調査申し入れ 小笠原村長「村民の意見踏まえ判断」

地域・まち - 2026年3月3日 21時00分
原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物=いわゆる「核のごみ」の最終処分場選定を巡り、経済産業省は小笠原諸島・南鳥島での文献調査を東京・小笠原村に申し入れました。調査が実施されれば北海道の神恵内村と寿都町、佐賀県の玄海町に続き全国で4例目となります。

南鳥島は東京都心から南東におよそ1950キロに位置し、小笠原村の父島の東側にある日本最東端の島です。赤沢経産相は3月3日の記者会見で、南鳥島で文献調査を実施する理由について「(南鳥島は)科学的特性マップで、好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い地域とされている」「そして、地上施設を設置し得る未利用地も存在している」「加えて、全島が国有地であり、長年にわたり国策にも協力してもらっている」と3点を挙げ、説明しました。

小笠原村によりますと3日午後1時に経産省の幹部が村役場を訪れ、渋谷正昭村長に調査申し入れの文書を手渡したということです。渋谷村長は国からの申し入れに対し「説明会等における村民や村議会の意見などを踏まえながら判断してまいります」とコメントしています。

調査申し入れの動きについて南鳥島からおよそ1300キロ離れた小笠原村・父島の住民はどう感じたのか話を聞いてみました。「現実としてどこかに『核のごみ』を捨てなければならないことを考えると、場所の選定的にはありかなと思う」(父島在住・飲食店経営)など、南鳥島選定への動きに理解を示す住民がいる一方で、「正直、南鳥島は身近な場所ではないが、いい気持ちはしない。小笠原で取れた魚への風評は国がいくら大丈夫と言っても不安なところ」(父島在住 飲食店経営)といった声や「世界情勢が不安定な中で『核のごみ』がある南鳥島が攻撃されたらとか、運ぶ船が途中で沈んだらとか、海洋汚染が特に心配」(父島在住・飲食店経営)など、取材した村民の多くは風評被害や海洋汚染への不安を感じていました。

「核のごみ」を巡る今回の動きについて、東京都の小池知事は「(小笠原村の)渋谷村長がどのような対応をするのかについては東京都として注視をしていきたい」としています。

経産省や小笠原村などは3月14日と15日に村民に対する説明会を行う予定です。

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