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道路陥没事故から11日目 陥没下流の水質、一部で環境基準を上回る

地域・まち - 2025年2月7日 19時00分
1月28日に埼玉県八潮市の県道が陥没しトラックが転落した事故は、今も男性運転手(74)の救助活動は難航していて、下水管の復旧も進んでいません。この事故では下水の量を減らすため、消毒した下水を川に流していますが、東京・足立区が下流域で水質検査をしたところ、一部の項目で環境基準の値を超えていることが分かりました。

下流の下水道管ではトラックの運転席とみられるものが見つかりましたが、運転手の安否は今も分かっていません。陥没現場ではコンクリート製の大型の管が崩落する恐れがあり、救助活動は難航しています。埼玉県はこの管について、周辺の地盤改良などができ次第、2月7日夜にも撤去を始める考えです。

陥没事故を巡っては、流れ込む下水の量を減らすため、消毒をした上で近くの川に水を放流していますが、東京・足立区が下流にある中川の水質検査を行った結果、一部の項目で環境省が定める環境基準を上回ったと発表しました。環境基準を上回ったのは中川橋と飯塚橋の2カ所で、BODと呼ばれる有機物を微生物が分解するために必要な酸素の量を表した項目です。ただ、取材班が飯塚橋で確認した際は川の水は茶色く濁っているものの、特に臭いはありませんでした。

足立区によりますとこれまでも環境基準を上回ったことはあり、八潮の下水放流との因果関係は分かっていないとしています。

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