6日連続の猛暑日も一転…大気不安定に 土用の丑の日のウナギ店は大にぎわい/Eel restaurants thrive on the day of the Ox
地域・まち - 2024年7月24日 20時00分
7月24日は土用の丑(うし)の日です。連日の猛暑を乗り切ろうと、ウナギ店は大勢の客でにぎわいました。この日も東京都内は午前中から気温が上がり危険な暑さとなりましたが、午後は一転して一部で雷雨となるなど、大気の状態が不安定になりました。
香ばしい匂いに食欲をそそられる「ウナギ」──。東京・渋谷区恵比寿で創業60年以上の老舗ウナギ店・登川では土用の丑の日を迎え、多くの人が訪れていました。店を訪れた人は「元気が出ました。もうこれで8月までもちますね」などと話し、フランスからの観光客も「よく来ます。必ず夏に1回は食べに来ます。素晴らしい。この店以外はないと思います」などと話していました。登川の小田川裕二店主は「ウナギを食べて連日の暑さを乗り切ってほしい」と話しています。
この日、都内は朝から気温が上昇し、午前中から35℃を上回り、6日間連続の猛暑日となりました。各地の最高気温は都心で36.0℃、青梅で36.6℃、八王子で37.2℃を観測しました。しかし午前の照り付ける日差しから一転し、午後になると多摩地域では雷が鳴って激しく雨が打ち付けるなど、大気の状態が不安定になりました。さらに大気が不安定になったことで、都心で最大瞬間風速21.1メートルを記録するなど、都内の一部で強い風が吹きました。荒川区と足立区を結ぶ日暮里・舎人ライナーは風速が走行可能な基準値を超えた影響で、午後0時半すぎから一時運転を見合わせました。他の鉄道会社やバスで振り替え輸送が行われ、運転は10分ほどで再開されましたが、およそ900人に影響が出たということです。
大気が不安定な状態は24日夜遅くまで続くとみられています。
<6日連続「猛暑日」 熱中症疑いで73人搬送>
東京都内は6日連続の猛暑日となりました。東京消防庁管内では24日(午後3時まで)に10歳未満から90代の男女、合わせて73人が熱中症の疑いで救急搬送され、そのうち80代の男性2人が重症だということです。暑さと天気の急変についてまとめました。
VTRでお伝えしたように、24日の関東地方は昼前後に各地で局地的な大雨となりました。ここしばらくは大気の不安定な状態が続いていますが、この日も不安定になりやすい気圧配置となりました。これは気温が上がったところに前線に向かって、さらに台風3号からも暖かく湿った空気が入り込んだためです。前日=23日やおととい=22日と違うのは、夕方や夜ではなく昼前後に天気が急変したことです。その理由は、最高気温を観測した時間にあります。24日の最高気温は都心で36.0℃、八王子で37.2℃など各地で猛暑日となりましたがいずれも午前中に観測していて、都心では午前10時17分に観測しています。都心では23日から24日朝にかけて夜もあまり気温が下がらず、4日ぶりの熱帯夜となりました。そのため、午前6時の時点で28.7℃と朝から気温が高い状態にあり、午前10時前には35℃を超えて猛暑日になりました。このように午前中から気温が上昇したところに暖かく湿った空気が流れ込んだため、早い時間に大気の状態が不安定となり、天気が急変しました。この急な雷雨の後はぐっと気温が急降下しています。空気が冷やされたことにより午後1時の気温は25.9℃となり、わずか1時間で8℃も気温が下がりました。ただし涼しかったのも束の間、その後はまた晴れて気温が30℃以上まで上がり、蒸し暑くなっています。そして今夜(24日夜~25日朝)も熱帯夜になりそうです。
気温が乱高下して体への負担も大きくなっていますから、寝る前にコップ1杯の水を飲む、あるいは適切に冷房を使うなどして、夜間の熱中症に十分な注意が必要です。