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葛飾立石 「呑んべ横丁」最古参のバー”最終日に密着

地域・まち - 2023年9月5日 20時15分
飲んべえの聖地と呼ばれる葛飾区にある京成立石駅北口の「呑んべ横丁」が、再開発のため今月から取り壊されることになりました。惜しまれつつも店を閉じることになった「最も古いバー」の最後の1日に密着しました。
昭和の情緒あふれる昔ながらの飲み屋が集まる立石の「呑んべ横丁」…乾杯。その「呑んべ横丁」で50年以上に渡ってお酒を提供してきた最古参のバー「ニュー姫」です。再開発が進むこの場所で最後の営業となった先月31日、その別れを惜しむお客で賑わっていました。
「お店の雰囲気もさることながらこの街の人はみんな温かいので今寂しい気持ちですよね」「一番思うことはもっと37年前にもっともっとこういう若い人たちが人が集まってくれたら(再開発は)違ったのかなという感じはします。」「ここのママにちょっとお店手伝えといわれてアルバイト/お客さんがくると飲んじゃいな飲んじゃいなと言われて飲んでましたね」
それぞれが思い思いに語る中こんな人も来店…「うわっすごい」「ボクサー」「ボクサーじゃないですか」「内藤さん」
建物が壊される前にすべての酒場を訪れたいと 立石をめぐっていた内藤さんは今年5月に来店し、ニュー姫の魅力に取りつかれたといいます。
内藤さん:「一番はマスターですよとにかく優しいね居心地がいいのよ。だからお客さんもそういう人たちばっかり優しい人しかこない。そいういうのを引き寄せているのかなマスターは」
店を開いた先代のママは去年5月に亡くなりましたが、その意思を娘夫婦が引き継ぎ義理の息子である小屋敷さんが店を切り盛りしています。小屋敷さんは長年店を続けられたことへ感謝の気持ちであふれていました。
小屋敷良一さん:なんかありがたいですよねそんな経ったかなって感じですよね本当ありがとうございますですよね長年ありがとうございましたですよ」
初代ママ石毛たかさんの娘小屋敷由美さん:「母もお店が大好きで自分の命と同じでしたから姫はそこがなくならずにまた主人の形で姫を再生していただいたということはすごく感謝してます」
午前1時…看板の明かりを落としたあとも、店内では名残を惜しむ客で賑わっていました。「じゃあラストの乾杯。乾杯。」
楽しい時間は早く過ぎるもの…午前3時近くまでうたげは続き、集まった客で記念撮影をし最後の思い出を作りました。「またね、ばいばいばいばいじゃないけどさ」
再会を誓い、握手で別れるマスターと常連客たち。そして…立石で最も古いバーの歴史に幕がおろされました。
小屋敷良一さん:「終わっちゃうんだなという感じですよね往生際が悪いですよねだけどありがとうですよきょうぐらい活気があるのをまた期待してます」

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