調布市 補修進む陥没道路 付近の川で気泡が発生 住民「小さな事象でも伝えて」
地域・まち - 2023年11月8日 20時00分
3年前に道路が陥没した調布市の住宅街付近を流れる川で、今月に入り気泡が発生していたことが分かりました。地元住民は「小さな事象であってもきちんと伝えてほしい」と、訴えています。
「地盤の補修工事が行われてる、すぐ近くのこの川で気泡が見つかった」
東日本高速道路によりますと、今月2日地盤の補修工事の作業中に、調布市東つつじが丘付近の入間川で、気泡が発生していることが確認されたということです。ただ、作業の終了後には気泡の発生は止まったと説明しています。付近の住宅街では3年前に地下トンネル工事を原因とした道路の陥没が起きていて、今年8月から緩んだ地盤を補修するためセメントなどを流し込む工事を行っていました。しかし現時点では、補修工事と気泡発生との関係については分かっていない状況です。そうしたなかきょう(8日)、市内で東日本高速道路と地元住民らによる会合が行われ、住民たちからは不安の解消を求める声があがったということです。
気泡を見た男性住民:「ほとんど2時間弱のうち1時間以上、住民側からこういう感じで不安を覚えていると」
気泡を実際に確認したというこちらの男性は事業者による住民への説明責任を訴えていました。
気泡を見た男性住民:「ああ泡が出ていますねという状況でした。」「イメージ的には金魚鉢のポコポコレベルの泡程度の泡でした。」「大なり小なりどんなに小さな事象であろうときちんと調査をして私たち住民に伝えてほしいと。」
東日本高速道路は気泡の発生を受け、現在は補修工事を中止していて、今後、環境への影響について調査する方針だということです。
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地域住民らで作る団体は「明らかになった事実だけでも近隣住民へ最初に説明すべき」だとして、事業者に対し原因と対策を公表するまで工事を中止するよう求めています。