2度の台風で大きな被害を受けた東京・伊豆諸島の八丈島では、10月17日に島内の避難指示が全て解除されました。

八丈町によりますと、10月10日から土石流が発生した末吉地区と大賀郷地区の一部に出していた避難指示を、土砂災害の可能性が低くなったなどとして、1週間ぶりに解除したということです。また、休校となっていた小中学校を20日から再開するほか、保育園も被災した1つの園を除いて20日から再開します。一方で島内の一部ではいまだに断水や停電が続いていて、農業や漁業など産業への影響も懸念されています。

東京都の小池知事はこの日の定例記者会見で、ライフラインの復旧とともに、今後、島内の産業の質の向上にも取り組む考えを示しました。小池知事は「復旧復興に向けてスピード感を持って取り組む。そして、元の日常にただ戻るというだけでなく、島のさらなる魅力向上につなげるよう関係局に指示した」と説明しました。