猛暑と少雨が影響…大根・レタスの4割で傷み廃棄も 降水量は去年の5分の1
ビジネス - 2025年7月4日 19時00分
東京都内は7月4日も厳しい暑さとなり、最高気温は練馬で35.0℃の猛暑日、八王子で34.0℃、さらに都心では33.4℃となり9日連続の真夏日になりました。連日の暑さは私たちの食卓にも影響を与えそうです。
東京都内では異例の暑さに加え、梅雨入りから7月3日までの降水量が前年の同じ時期に比べ、およそ5分の1となっています。およそ160種類の野菜を育てている、東京・立川市の小山農園では、特に大根やレタスなどに影響が出ているといいます。農園の小山三佐男代表は「気温が高過ぎる『高温障害』と、雨が少なかった『水不足』。2つの原因がこのような不作につながってしまった」と語ります。
実際に大根を抜いてもらうと、土の中でかなりの部分に傷みが出てしまっていました。全体の4割近くが傷んでいて、廃棄処分にせざるを得ないということです。また、大根を半分に切ってみると、中が空洞化してしまっていて、カサカサの状態です。小山さんは「完全に水分が飛んでしまっている」と説明し「雨が降らない状況は、畑の土を見てもらうと分かる。地表がひび割れてしまっている。この状態で7月というのはおかしい」と話しました。
こちらの農園では今年の猛暑を予想し、種植えを例年より3週間ほど早めて3月に行ったそうですが、それでも想定を上回る暑さと水不足で、レタスや大根が不作となってしまったということです。
小山さんは「新しいものをどんどん取り入れていかないと今後の営農はしていけないのが現実。耐暑性のある野菜を積極的に取り入れていかないと、夏を超せないのではないかと思う」と話しています。