東京都民に向けた東京都独自の旅行支援事業「もっとTokyo」が9月1日から再開されます。都内のホテルは特別プランを用意するなど、準備を進めているようです。

　9月1日に再開する東京都の観光支援事業「もっとTokyo」は、都民が都内で宿泊旅行をすると1人1泊当たり5000円が、日帰り旅行では2500円が補助される制度です。

　部屋にいながら緑あふれる庭園の“雲海”を楽しむことができるのも自慢の一つとなっている、文京区にあるホテル椿山荘東京では「もっとTokyo」の開始に合わせ、割引対象となる特別プランを販売します。ホテル担当者は「密を避けて部屋の中で食事やアフタヌーンティーなどを楽しめるプランが好評で、今回も“おこもり”に特化したプランを用意した」（園部咲乃マネジャー）といいます。

　“おこもり仕様”にアップグレードされたプランでは、豪華なディナーを客室内で食べることができます。牛肉のステーキや白身魚のソテーなど見た目も鮮やかな料理がゆっくりと室内で味わえるこのディナープランは、前回の「もっとTokyo」の際もありましたが、今回はさらに朝食も加わり、もっとお得なプランとなっています。他にも、通常はロビーラウンジのみで提供されている女性に人気のアフタヌーンティーが部屋で楽しめるプランもあります。

　担当者は「前回は予約受け付け開始日の1日で満室になったので、今回も期待している。東京で旅行に来た気分になってもらえるような癒やしのひと時を過ごしてもらえれば」と話しています。

＜再開は9月1日正午から　今回も争奪戦か＞

　7月末から中断していた都民向けの旅行割引「もっとTokyo」の試験的な再開は、9月1日正午からです。東京都によりますと、今回は30万泊分が用意されているということです。今回もまた前回同様、争奪戦になることも予想されます。