全国初 渋谷の3書店“顔認証”共有で万引き対策
ビジネス - 2019年9月12日 18時30分
全国の書店で大きな悩みの種となっている万引きの対策として、渋谷駅近くの3軒の書店がタッグを組みました。顔認証システムを導入し、万引き犯の情報を共有する全国初という取り組みを始めています。
全国の書店で対応に苦慮しているのが万引きの被害です。全国の書店での万引きによる被害は年間200億円以上あると推計され、店の経営を圧迫しています。
この問題に歯止めを掛けるために導入されたのが「顔認証システム」です。渋谷駅近くの3軒の書店で「顔認証システム」を導入し、万引きの容疑者の情報を共有する、全国初のプロジェクトを始めています。3軒の書店のいずれかで万引きをした人物がいた場合、カメラで撮られたその人の画像が共通のデータベースに登録される仕組みです。
書店では顔認証システムを導入して撮影していることを張り紙などで告知していますが、懸念されるのが個人情報の問題です。プロジェクトをまとめる全国万引き犯罪防止機構の竹花豊理事長は「個人情報の問題には細心の注意を払い、2年かけて準備を進めてきた」と話し、理解を求めています。
万引きに悩む書店が協力して打ち出した新たな対策が、他の書店にも広がっていくことになるのでしょうか。