TOKYO MX > ニュース > 成長する男性化粧品市場

TOKYO MX ニュース

東京で暮らし
働く人のためのニュース番組

成長する男性化粧品市場

ビジネス - 2023年9月27日 20時10分
市場が拡大している男性化粧品についてお伝えします。まずはこちらをご覧ください。
調査会社によりますと男性化粧品の市場規模はこの5年間で約1.5倍と拡大中で、今年も6月までの売り上げが前の年を上回るペースで伸びています。市場の内訳を見てみますと、特に化粧水などの基礎化粧品が5年前から100億円以上、増えています。この基礎化粧品の細かいデータを見てみますと、この5年間で男性の基礎化粧品を購入した人の割合は、10代・20代から60代・70代に至るまで、幅広い年代で増えているんです。購入金額も10代・20代で2倍近くになっているほか、その他の年代でも増えています。右肩上がりの成長が続く、男性化粧品市場の現場を取材しました。
「ハンズ新宿店にやってきました。今人気が高まっています男性化粧品ですがこれだけ広いコーナーにこんなにも商品のラインナップがあるんですね。」
今年6月に全面リニューアルしたハンズ新宿店では、3階のヘルス&ビューティーゾーンの売り場面積が2倍に拡大、男性化粧品のコーナーも洗顔料や化粧水だけでなく、ニキビの跡を隠して顔色も明るくしてくれる男性用の「BBクリーム」など豊富な種類を取り揃えています。化粧品メーカーも男性客が手に取りやすい商品の開発に力を入れているようです。
「こちらのブランドのパックなどは女性のコーナーで人気のラインだったんですけど最近男性ラインも出てきて黒いパッケージになって男性でも手に取りやすくなっているんじゃないかメンズラインができる前というのは男性が女性用のものを買うというのがあったんですかありました。」
こうした「男性の美容意識」の高まりには、メディアやSNSの影響も大きいといいます。
「雑誌では就活メイクというワードが使われていて就職活動とかする際にリモートであったり対面で接した際にきれいに見せるというか印象アップ顔を明るくすると紹介する内容の記事になっていた就活メイクという事で実際の就活生はもちろんですけど例えばその親御さんとかからも息子におすすめしたいとかはあるんですかお問い合わせが増えてきていてお母様とかから印象をあげるにはどうしたらどんなアイテムがおすすめですかと相談受けることがあります。」
今回、取材して売り場の広さと種類の豊富さに驚きました。こうした男性の美容意識が高まっている背景について、調査会社では次のように分析しています。
まずコロナ禍で普及したオンライン会議で自分の顔を見る機会が増えたこと、またコロナ禍で通勤や飲み会にかけていたお金を使えるようになったこと、さらに…男性もメイクをする韓流アイドルがブームになったこと、
こうした要因があるのではということです。
市場が拡大する一方で、メンズコスメを使っているか新橋で男性に聞いたところこんな声もありました。
「あんまり乾燥するとたまに潤いが出るようなものはちょっと買ったりして使いますが何がいいかわからないから下手に買えないっていうのもあるんですけど」
「化粧品使っている先輩はいたりするんですけどね(自分はしない)毎日その時間があるわけじゃないですかケアしないといけない時間そこが大変だなと思う」
男性の化粧はまだ敷居が高いという声が聞かれましたが、裏を返せば、これからまだまだ市場が拡大する可能性を秘めている分野ともいえそうです。

ビジネス