サントリーホールディングスは9月2日、新浪剛史会長が前日の1日付で辞任したと緊急の記者会見で発表しました。

午後3時から開かれた記者会見にはサントリーホールディングスの鳥井信宏社長と山田賢治副社長が出席し、謝罪とともに、新浪会長が辞任した経緯を説明しました。鳥井社長は「8月22日に代表取締役会長・新浪剛史から警察による捜査が行われたとの報告を受けた。その結果、新浪氏からは『適法であるという認識の下に購入したサプリメントに関して捜査が実施された』との説明があった」と述べました。また、サントリーホールディングスは「捜査の結果を待つまでもなく、会長の要職に堪えないと判断し、辞任の申し出を受理した」と説明しました。

株主や消費者、社員に対して今後、いつどのように説明をするのかという質問に対し、鳥井社長は「株主、わが社を取り巻くステークホルダーの皆々さまには、私が先頭に立って事情を縷々（るる＝「詳しく」の意味）説明させていただく。本当に一日でも早い信頼回復に努めていきたい」と述べました。

鳥井社長は業績にも影響が及ぶ可能性があるとして「残された経営陣一丸となって信頼を取り戻していきたい」と話しています。

＜サントリー社員「驚いた　影響は少なくない」＞

新浪会長の辞任を受け、サントリーの社員からは「突然の出来事で周辺もかなり驚いた。自身の行動には常に責任を持ってほしいので、一企業のトップとして今回の辞任はしかるべき対応だと思う」「仕事への影響は少なからずあるかと思う。お客さまからの信頼を取り戻すことが最重要」などといった声も聞かれました。