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続く物価高の中“訳あり商品”セールにぎわう 農水相の失言に厳しい声も

ビジネス - 2025年5月20日 19時00分
コメの価格高騰など家計にとって厳しい状況が続く中、東京・台東区の百貨店では賞味期限が近いものやパッケージのデザインが変更されたものなど、いわゆる“訳あり”の商品を最大7割引で販売する限定セールが行われています。

松坂屋上野店で開催中の『食品もったいないセール』の会場は、通路の先が見通せないほど多くの人でにぎわいをみせています。殺到した買い物客からは、生活費を節約するためのさまざまな“努力の声”が聞かれました。80代の女性は「ブレンド米が格安なので、それを頼んでいる」、20代の看護師は「全部が高いので、食事もメインとご飯とサラダみたいな感じで減らしている」、60代の男性は「スーパーもなるべく安い店に行く。なるべくコンビニに行かず、スーパーに行くようになった」と話していました。男性はまた「江藤大臣の話はひどかったですね。全く庶民感覚が分かっていない。ちょっと大臣としては失格だと思う」とも指摘しました。

物価高が続く中、買い物客から厳しい声が上がったのが、江藤農水相が5月18日に佐賀県内の講演で述べた「コメは買ったことがない。売るほどある」という発言です。江藤大臣は翌19日になって「言い過ぎだった」として発言を“修正”しましたが、その後、石破首相から厳重注意を受けると発言を全面的に撤回し、謝罪しました。江藤農水相は20日の会見で「あの時は若干後ろ向きの『修正』という言葉を使ったが しかしあれは適切ではなかったとすぐ思った。間違っていたものであれば『撤回』すべきで、潔くなかった」と釈明しました。その一方で「私自身が備蓄米の放出を決断した本人でもあるので お許しをいただいて、最後まで、私が責任を取るところまでやらせていただきたい」と述べ、大臣の職については続投する意思を示しました。

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