そごう・西武労組がストライキ決行 セブン&アイ米投資ファンドへ あす(9月1日)売却
ビジネス - 2023年8月31日 20時00分
百貨店そごう・西武の売却を巡りきょう(31日)従業員たちによるストライキが決行されました。そうしたなか親会社であるセブン&アイ・ホールディングスはアメリカの投資ファンドへあす(9月1日)売却することを決めました。
「午前10時をまわりました。本来ならばこの時間、西武池袋本店は開店時間となりますが、きょう(31日)はストライキの影響で全館閉館となっています」
池袋駅前の”顔”として長年親しまれてきた、西武池袋本店・・きょう(31日)は普段とは異なる光景が広がりました。
「池袋本店の事業存続がまさに存亡の危機にあるというような考えの下で事業がなくなれば雇用も失われるそういったことから継続的に話し合いを求めてきましたその抗議の意味としてストライキを起こしております。」
大手百貨店として61年ぶりとなったストライキ。従業員約900人がそごう・西武の売却計画に、「雇用維持が不透明なままだ」などと反発し、経営側に対する抗議として勤務せず西武池袋本店は休業となりました。
そごう・西武労働組合 寺岡泰博中央執行委員長:「世論に訴えるという意味では競合の百貨店の労働組合の皆さんにもご参画いただき もう一つ大きな声として訴えたということはある意味歴史の中でも重要な位置づけとして我々役割を果たしたのではないか」
労働組合は、西武池袋本店では、取引先も含め約1万人が働いていて「雇用維持」と「事業継続」に確証がないままの売却は時期尚早だと訴えました。
ストライキの実施を受けて、豊島区の高際区長は・・
高際区長:「私としては残念な気持ち」「従業員がこれだと百貨店文化が守られないのではないか協議すべきと思ったうえでの苦渋の決断が本日と認識するので今後百貨店文化がどう守られよりよくなるか非常に期待したい」
一方、街からは存続を望む声が上がっています。
「人との出会いもありますし友達何かといったらこちらで待ち合わせしたり食事したりもありましたしなくなったりしたら困る」「百貨店そのものデパートがなくなっていくのは寂しいわよねやっぱりある種のよりどころだった」「いずれにしてもちゃんと話し合って決めないとね」
そうしたなか親会社のセブン&アイホールディングスは、きょう(31日)、臨時取締役会でそごう・西武をアメリカの投資ファンドへ「あす売却」すると決議しました。親会社による異例の売却強行・・異例のストライキを起こした従事者側は雇用の継続について協議を続けていきたいとしています。